球技ができない=運動神経が悪いではない。球技が苦手な要因とは?

球技ができない=運動神経が悪いではない。球技が苦手な要因とは?

はしやすめ
ヌマ
ヌマ

世界から球が消滅してくれないかと考えていたこともあります。

■僕は運動ができない

野球、サッカー、バスケにバレーにテニスに卓球。いわゆる「球技」と呼ばれるスポーツは日本でも人気ですよね。学校の体育で習うため、生きていれば大抵一度は触れるものでもあります。

ところで、皆さんは球技好きですか? 僕は率直に言って嫌いです。正確には「見る分には良いけど、やるのは絶対に嫌だ」です。理由は下手くそだからです。実にシンプルだね。

ここで僕がどのくらい球技下手なのかが分かるような輝かしい成績をざっと列挙しておきましょう。

〇サッカー 
ドリブルはできない
高校時代のリフティングテスト記録2回
ヘディング失敗によりメガネ破損
キックベースで空振り三振
「お前もうキーパーやっとけ!」と言われる

〇バスケットボール
ドリブルしながら走れない
パスを受けて突き指
レイアップシュートすら10本に1本決まらない
ゴール下で打ったシュートがリングにかすりもせず落ちてきた

〇バレーボール
オーバーハンドトスで突き指
アンダーハンドトスでボールが真後ろへ

〇卓球
女子に10-0で完封負け

まあ、僕が本気出せばこんなもんだね。運動神経悪い芸人ほどじゃないけど、中々だろう?

これだけ見ると悲惨なもんですが、実は僕アレなんですよ。スポーツテストの成績は結構良いんですよ。

絶望的に身体が硬いことを除けば(長座体前屈12cm)、結構足は速かったしスタミナもあったし筋力も上々でした。

小6と中3の時は、体育祭の代表リレーでアンカーを走りましたし、マラソン大会で1位を取ったこともあります(なのに全く女子にキャーキャー言われなかったんだけどどうなってんの? 世の中狂ってる)。

つまり僕は「運動神経は良いはずなのに球技が全くできない」奴なのです。で、この手のタイプの人って僕以外にも世の中に結構存在しているご様子。

というわけで今回は球技が苦手とは一体どういうことなのか? 何が要因で苦手なのか? について考えた結果をまとめていきたいと思います。

【要因①】素早く正確な状況判断ができない

基本的に競技中はその競技の鍵となるボールが動き続け、それに準じて試合の状況もめまぐるしく変化していきます。その中でどうしようどうしようと迷っていると、あっという間に置いて行かれてしまう。

球技が苦手な人はこの流れに対応することができず、アタフタしてしまうというパターンが多いです。瞬時の判断、選択、そして行動。これができないんだよね。分かるぜ。

僕は学生時代野球をやっていました。野球は分かりやすく攻守の切り替えがあり、動いていない時間が多いスポーツです。だから考えること、野球脳を鍛えなさいとよく言われたものです。

打席に立つ沼尻外野手(2020年) 打率.190(42-8)0本 2打点 13三振

しかし、そんな野球にも瞬時の判断を求められる要素は勿論あります。それは走塁です。

アウトカウント、点差、打球の強さ、方向、相手の守備位置……etc。これらの要素を一瞬で判断し、進塁するか戻るかの決断と行動をしなければいけません。

僕は昔この走塁で、「あ、行こうかな、行けるかな、どうかな」と迷いに迷った結果、2塁と3塁の間でワタワタしながら止まってしまったことがあります。当然タッチアウト。監督から滅茶苦茶怒られました。

先に述べたように僕は足は速い方でしたが(チームの中でも1番か2番でした)、判断力と決断力が絶望的に欠けていたため、それはそれは走塁が下手糞ぴっぴでした。

ところで、昨今広がりを見せている「eスポーツ」は、ゲームの腕前を競う、運動を伴わない競技です。そこで重要視されるのは、操作の正確さはもちろんのこと、瞬間瞬間の駆け引きや状況判断等々、ゲームの中での思考力だったりします。

競技化されているゲームとして例えば任天堂の「スプラトゥーン」などがありますが、あれはまさに大事なのはエイム(敵を狙う技術)ではなく(当然それも重要ですが!)、攻守の切り替えやポジショニング、視野の広さと言われています。

トッププレイヤーたちは常に周囲の状況を見て素早く適切な判断をし、「勝てない勝負はしない」という立ち回りでプレイしています。

対照的に僕のようなプレイヤーはどうか。周りが見れていない上に判断も遅いので、いつのまにか不利なポジションに追い込まれてしまい、あっさりやられる。このパターンが実に多い。

いやー分かってるハズなんだけどね。いざやるとなると難しい。ちなみに僕はスプラトゥーン発売当初からやっていますが、ぶっちゃけ下手糞です。僕にはeスポーツの才能もなかったようですね。天は俺に一物すら与えてくれなかった。

ということでやや長くなりましたが一つ目のまとめです。

優柔不断は球技に向かない。

【要因②】空間把握能力がない

「いや判断力がどうこう以前に、球をまともに扱えないんだけど。ドリブルできないんだけど」という方もいらっしゃると思います。分かります。僕もそうなので。

ほとんどの球技において、ボールは跳ねたり跳んだり、三次元的な動きをします。転がったり弾んだり、打たれたり投げられたり蹴られたりしたボールがどういった軌道でどのような動きをするのか。球技下手はこの予想をつけることができません。

再び僕の話になりますが、野球にある要素の中で、僕が最も苦手としていたのは守備でした。本当に下手糞でした。

「ライト穴穴ー!」と心無いヤジを喰らったこともありますし、「今日はお前のせいで負けた」と名指しで言われた素敵な思い出もあります。あの瞬間、もう二度と野球はやらないと心に誓いました。

ぶっちゃけ守備に関しては器用なサッカー部とかバスケ部の方が僕より上手だったと思います。そのくらい御粗末な守備でした。

何がダメだったのかと振り返ってみると、とにかく打球の行方が分からないんですよね。上がった打球(俗にいうフライ)の落下地点が分からない。

そのうえ「あれ、あれ、どっちかな。前かな、後ろかな」と、前述の優柔不断っぷりを発揮していたので走り出しが遅く、結果的に極狭の守備範囲を誇るに至りました。

さらに僕は主審も苦手です。野球における主審とは、キャッチャーの後ろに立ってストライクとかアウトとかの判定をする審判になります。

参考動画:【野球審判かんたん講座】3.ストライクゾーンと球審のメカニクス編 by NPB and

ストライクゾーンというのは立方体であり、そのどこかをボールが掠めればストライクという理屈で成り立っています。

その見極めがね~、びっくりするくらいできなかったんだよね。ど真ん中ストライクですらよく分からないくらい。それはそれはもう酷いもんでした。

僕には「三次元空間でのボールの動きを捉える」という能力が決定的に欠如していました。だから球は取れないし、バスケのドリブルも出来ないし、シュートもサーブも空振るのだと思います。

【要因③】自分のイメージ通りに身体を動かせない

3つ目の要因ですが、これが一番大きな問題だと思います。それは頭の中で思い描く動きと実際の動きに圧倒的な差があるということ。その隔たりは大きく絶望的です。

認識の実際の動きとのズレ+前述のボールの動きのズレが重なり、「あいつボール見えてんのか……?」と陰口を叩かれてしまうようなプレイングが生まれます。違うんだ。別にふざけているワケじゃないんだ。

自分の身体は自在に動かせるもの……と思いがちですが、よくよく考えてみればそうではないですよね。やり方は分かっていてもその通りに動かせない場面は多々あります。裁縫とか、細かい作業を想像してみるとよく分かります。

運動神経オバケな芸能人(というよりアスリート)として、武井壮さんがいます。

武井さんは小学生の時点で既に「自分の頭の中で考えたイメージ通りに身体を動かす」という訓練を行ってきたそうで、自分の経験と実績に裏打ちされたその重要性をよく説いています。

武井壮のスポーツの攻略法 – 武井壮百獣の王国より

この動画の14:10~からそのようなことを述べています。

また僕の話になりますが、自分がバットを振ったりボールを投げたりしている動画を見た時に「なんやコイツ、フォーム糞ダサやんwwwきっと下手糞なんやろなあ……俺やんけ……」となったことがあります。

得意だと思っていた「走ること」ですら、その奇妙奇天烈な走り方に愕然としたものです。自分ではもっと爽やかに風切って走っているつもりだったのですが。

また、国民的バスケット漫画「SLAM DUNK」にて、主人公の桜木花道が自分のシュートフォームの録画映像を見て、自分のイメージとのあまりの差に愕然とするというシーンがありました。

桜木は驚異的な身体能力の持ち主ですが、バスケットに関しては素人でシュートは下手くそです(後に猛練習で克服しますが)。

何が言いたいのかというと、超人的な身体能力を持つ人間でも、自分の中にあるイメージと実際の動きに差があると「下手くそ」になってしまうということ。

最後は球技に限らない話になってしまいましたが、総じてスポーツが苦手な人は、自分の思い通りに身体を動かすことができない人であると考えられます。

■まとめ

球技が苦手な人について、ここまで3つの要因を語ってきました。共通しているのはどれも身体能力が低いことではなく、自分の中に認識のズレがあることです。つまり大事なのは脳味噌。球技ができる人は脳味噌が球技仕様になっている。

ここまで考え、僕は「運動神経」と「身体能力」は明確に別物であると主張します。で、運動神経って歳を食ってしまうと中々育てられない。こういった回路は幼少期の頃に鍛えられるものですしね。球技下手がスポーツ万能になるのはかなり難しいと思います。

やはり自分の得意で勝負するのが建設的ですかね。例えば僕のように運動神経はないけど身体能力はそこそこあるというタイプの人なら、陸上とか武道とか、自分の身一つで勝負できるような競技が向いているかもしれません。

反対に運動神経はあるけど身体能力が……という人はeスポーツ界隈の方で花開くかも。

とかなんとか言いましたが、結局はその競技を好きでいられるかというのが一番大事なんですけどね。好きこそものの上手なれという言葉もありますし。

楽しいから上手くなりたいは分かりますが、上手くなきゃ楽しくないというのはちょっと倒錯しているかなと思います。向き不向きを超えて、楽しんでやれることが一番の才能ですね。

願わくば、僕も来世は運動神経と身体能力に恵まれ、体育でヒーローになってクラスメイトの女子から黄色い声援を浴びるようなヒーローになりたいです。神様、どうか。