新潟が誇るB級グルメとして近年その知名度を伸ばしているのが、バスセンターのカレーですね。
正確には万代シティバスセンターの中にある「万代そば」というお店で食べられる黄色いカレーのことを指します。
県民のソウルフードという枠組みを越え、今や全国で愛される地域の味。そんなバスセンターのカレーを、新潟一筋四半世紀の僕はですね……。
食ったことないんだよねー!!
そう、食べたことないのよ僕。バスセンターのカレー。中々万代方面に用事があるっていう機会に恵まれなくてね。アタイってほら、お家から出ないから。
でも、アメトーーク!やケンミンショーでも紹介されてるし、芸能人の方も触れてくれたりもしてるし、やっぱり新潟住みなら食っとかなアカンな!
あと、新潟駅でNegiccoさんがご陽気に新潟の素晴らしさを知らない事に対してもったいないと連呼してる歌声が降り注いでくるのも凄くいい。
— 山里 亮太 (@YAMA414) January 29, 2022
そこからバスターミナルでカレーそばぶち込み、徒歩で会場に。
新潟の山里亮太に仕上げました。
では、後ほど!#山里亮太の140新潟 pic.twitter.com/r9XQ7K00FY
……と思ってさっそく食べようと思ったのですが、いかんせん万代は人が多い。
感染症予防という面でも人見知りの陰キャ発作防止という面で見ても出向くのはちょっと怖いな……と思っていたらこのカレー、なんとテイクアウトができるとのこと。
こいつぁいいねえと早速テイクアウトしに走ろうと思った車内で僕は思いつきましたよ。ピーンとね。
そういやバスセンターのカレーってレトルトもあったな……。食べ比べたら面白そうだな……!
というワケで今回はテイクアウトしてきたお店のカレーと、レトルトのカレーを食べ比べて、その味や再現度などをレポしていきたいと思いますよ。カレーが飲めるぞ~!
INDEX
まずはさっそくテイクアウト
向かうは新潟万代シティバスセンター内の「万代そば」
さてやって参りました万代シティバスセンター。近年リニューアルが施され、明るく綺麗に生まれ変わりました。
そんなバスセンター内を歩いて行くと……。
見えてくるのは……。
今回の目的地である万代そば!
店舗名 | 名物 万代そば |
住所 | 〒950-0088 新潟県新潟市中央区万代1丁目6−1 万代シテイバスセンタービル 1階(地図) |
営業時間 | 8:00~19:00 |
定休日 | 無 |
バスセンター全体はオシャレな感じになりましたが、この一角、この看板は今なお「昔懐かし」という雰囲気を保っています。「安い、早い、うまい」の煽り文句がレトロでいいよね。
注文の際はカウンター前にある券売機にて食券を購入しましょう。
気になるお値段のほうはというと、普通のカレーライスが480円! 安い! そしてカレールーのテイクアウトはなんと290円! 安ぅい!
持ち帰りの場合、通常は容器代80円がかかってしまいますが、マイ鍋を持って行くとその中にカレーを入れてくれるので追加料金なしでテイクアウトができます。「今日はカレーだ!」というテンションの時には鍋持参で行くのが良いでしょう。
カウンターで食券を渡すと、大きな鍋から黄色いカレーをおたまでガバーっとすくって容器に入れてくれます。待ち時間もほとんどなし。気持ちいいね。
そして器に入れてもらったのがこちら。
んん~、香る香るわカレーの香りが!
持ってみると結構ずっしり。1人前でも中々の量ですよこれは。嬉しいねえ。
そう、ここのカレーは安くて美味くて量が多いんです。地域住民の味方なんだよね。
続いてレトルトを購入します
ハイ、こちらが入手しましたレトルト版バスセンターカレーになります。お値段税込540円。ちょっと値が張るかな?
実店舗である万代そばのほか、新潟駅、新潟空港、ふるさと村など、新潟のお土産が置いていそうなお店でよく売られています。オンライン販売もあるので県外の方でこれを食べたい人はネットで調べてみるといいかも。
ただこちら、常時生産をしているというわけではなく、在庫がなくなるもしくは一定期間が経ったらまたガッと製造をするという感じで作られているようなので、タイミングによってはどこのお店でも売り切れという状況になることもあります。
事実今回の食べ比べ企画、最初に予定していた日はこのレトルトが入手できなくて頓挫したという経緯もあります。
気になる人は見つけたら買っておくのがおススメですよ!
いよいよ実食の時
さてついにこの時がやって参りました。実食です。
ヌマジリ家は汚すぎてリーダーオハナから撮影場所としてNGを出されたので、フジタ家で実施することになりました。
ダメ、絶対。
オレ、カナシイ……。
戦利品を並べてみました。これからこいつらを食べます。
調理していくぅ!
とりあえず火にかけて温めていきましょう。
ここで早くもテイクアウト版カレーが存在感を見せつけます。
元々とろみが強いという点を特徴として持っているこのカレー。冷めてくるとそれが固まって、プルンプルンとまるでゼリーのような弾性を持ち始めました。
おほぅ……これは中々にえぐい……と思いつつ鍋で加熱していくと、徐々に元の姿を取り戻していきます。
その特性上、普通のカレーよりもやや焦げ付きやすいところがあるかもという印象なので、加熱の際は少し注意です。
反面、鍋自体は軽く水で洗うとプルンとカレーが取れたとのことです。
レトルトの方は、調理においては特に変わったことはなく、通常の湯煎で問題ありませんでした。
完成! 見た目の違いはいかに?
熱が高まるにつれて漂うカレーの良い香り……。ああ、腹の虫が暴れてきました。
そしてついに完成!
ん? 結構違う?
それぞれをよくよく見ていきましょうか。
まずはテイクアウトのほう、実店舗で買ってきたやつですね。
暖色系の証明でやや分かりにくくなっているかもしれませんが、やはり普通のカレーと比較するとかなり黄色いです。
加熱したことでプルみはだいぶ減りましたが、それでも見た目からしてこんもりとしているのが分かります。かなりとろみ、粘り気が強そう。
そしてこちらがレトルトのほう。
まず色味ですね。比べてもらったら一目瞭然だと思いますが、実物と比較すると黄色みは結構薄め。
ですが、普通のカレーに比べるとなるほど確かに黄色いなという感じです。隣の本物がかなり黄色いので若干霞んでしまっていますが、カレーの色合いという意味ではある程度再現がされているのかなという感じ。
質感もテイクアウト品に比べるとさらりとした感じで、こちらもオーソドックスなカレーに近いのかな? というのが一見したところの印象ですね。
やはり特徴的なこの色合いなどを再現するのは難しいのか……?
お味の方はいかがか?
さて、品定めはこのへんにしておきましょうか。何と言っても大事なのは味ですからね。
全ての恵みに感謝して……。いただきます。
テイクアウトカレーを実食
まずはテイクアウトのほう、実店舗のバスセンターカレーから
食べます!!!!
んん~セボーンヌ!
見た目から受ける印象通り、もっちゃりとした口当たりです。中々他のカレーではないですよこのまったり感は。
ただどうだろう。これはテイクアウトで一度冷めたせいというのもあるのかな。実店舗で見る写真はもう少しさらりとした見た目なので。それでもとろみが強いみたいですけどね。
この黄色い色を見るに、優しい家庭のカレーみたいな印象を受けますが、食べてみるとこれが中々にスパイシー。
最初はそこまででもないのですが、食べ進めていくと辛さが口の中に蓄積されていって、後半はヒーッとなってしまうくらいでした。辛さ苦手な人は気を付けたほうがいいかも。
ただそれだけに福神漬けが合う~!
続いてレトルトカレーを実食
次はレトルトのほうを
食べまあす!!!!
んん~ボーノボーノ!
ただ、やっぱり口当たりは実店舗のカレーと比較するとかなりさらりとしています。ここは普通のカレーとあまり変わらないかな。
スパイシーさは結構再現されていると感じました。ただ辛味という面ではかなりマイルドになっているかな。
実物に慣れている人からすると物足りない反面、辛さが苦手な人にとってはこちらの方がありがたいかもしれません。
具材の中にある豚肉の存在感は中々再現度が高いなと感じました。大きさもそのまんまかな。食感は流石にちょっと違うけど。
レトルトの方はこの豚肉の風味が味全体に広がっている感じで、それが実物のカレーと違うところかなという感じ。実物はスパイシーさが前面に来るしね。
この風味の違いと口当たりの違い(実物はもっちゃり、レトルトはとろりくらい)が、実物とレトルトで大きく異なるポイントかなと思いました。
結論~どっちも美味いけど結構違うかも~
以上、今回は新潟の人気B級グルメであるバスセンターのカレーを取り上げまして、実店舗でのテイクアウト品とレトルト品を食べ比べてみました。
特徴の黄色味は本物には届かないまでも頑張っているなという感じ。スパイシーさや具材の形などもしっかりと再現されています。
ただ異なる点も多いかな! 結構違うなっていう印象です。レトルトはもう、これはこれで一つのカレーとして美味しいです。
でも……。
やっぱり実物が美味しい!
と、思います。
なので、レトルトを食べてみてこのカレーに興味を持った人は、ぜひ実店舗にも足を運んでもらって、自分の舌で本物の味を確かめてもらいたいなと思います。
万代シティ周辺は新潟市内でも中心部に位置しており、色んなお店があるので、ついでに見て回っても楽しいはずよ。おいでよ新潟!
おまけ:テイクアウト加熱時のコツ
最後にちょっとオマケとして、テイクアウト品を加熱する際のお話を少し。
今回僕はただ鍋に入れて火にかけただけなのですが、それだと結構固まりが残ってしまって、たぶん店舗で食べるカレーよりもっちゃりした感じになってしまうんですよね。
そこで料理がお得意なオハナから金言です。
少し水を加えて、伸ばしながら加熱したらいいかも!
実際にオハナが調理したものはこちら。
なるほど確かに。今回僕が食べたものと比べると、ダマ感がないというか、お店で出てくる見た目に近い仕上がりになっています。
水で伸ばしたことによって、そこまで「味が薄いな……?」と感じることはなかったとのことですが、気になる人は醤油や麺つゆも使うと良いのでは? とのこと。
僕には逆立ちしてもできない高等テクニックですが、腕に覚えのある方はこのようにして調理してみてはいかがでしょうか?
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