統計から考察!新潟県民の平均的な人生設計とは【新潟住み一般人の人生ってどんな?】

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唐突ですが、皆さんは自分の人生設計を考えたことがありますか?

人生設計とは例えば、

大学を卒業して地元企業に就職。26歳で結婚し、28歳に第一子誕生、31歳で第二子誕生、34歳で第三子誕生。就職して10年の節目の33歳にマイホーム購入。35年ローンなので68歳までは現役で仕事を頑張る。仕事では35歳までに管理職になり、順調に昇進していって50歳までに年収1,000万円に到達。年収1,000万円を実現するために副業も可。
年に1回の家族旅行は必ずする。老後は海外にも旅行に行きたい。老後のために3,000万円は貯金したい。

というようなもの。

これくらいなら、多くの人がぼんやり頭の中で描いたことがあるでしょう。

私もこれくらいなら、なんとなーく想像したことはあります。しかし想像だけで、「現実的に実現可能なのかどうか」についての考えは宙ぶらりんのまま。しかし、何事にもゴール設定は必要。人生におけるゴール設定もきちんとやっておいて損はないでしょう。

そこで今回は、自分の人生設計を作成する前に、まず私が住んでいる新潟県民の平均的な人生について考察してみることにしました。官公庁の統計データやネット上の情報を基にしながら、できるだけ正確に新潟県民のライフイベント毎の平均値を出してみましたよ。

人生に悩んでいる人もそうでない人も、この記事を通して、自分自身の人生設計を考える際の参考にしてみてくださいね。

統計から考察!新潟県民の平均的な人生設計とは

今回は以下のライフイベントについて、 官公庁の統計データ・ネット上の情報を元に、それぞれの項目毎に平均値を出していきます。
※平均値は私の主観で統計データから考察した値なので異論は認めます!

  • 仕事
  • 結婚
  • 出産
  • マイホーム購入
  • 子どもの進学
  • 退職~老後

【前提条件】

新潟出身の浪人なし4年制大学卒男性。大学卒業時点で22歳。

1.仕事【どんな職種に就くことが多い?平均年収は?】

まず仕事について。新潟ではやはり就職して会社に勤める人が多いようです。数値で言うと、企業に勤めている人は就業者数全体の90.2%。そして自営業主は9.8%。(でも意外と多い!)

産業別では

  • 製造業(18.3%)
  • 卸売業・小売業(16.1%)
  • 医療・福祉(12.5%)
  • 建設業(9.9%)
  • 農業、林業(5.6%)

の順。

また、結婚するとしたら新潟における夫婦共働きの世帯割合は55.1%という情報も頭に入れておきたいところ。私の周りは知る限りみんな共働きなので、この割合は今後さらに上がっていくでしょう。

仕事での収入面を見ると、新潟県の10人以上の従業員がいる民間企業の平均年収は418.8万円です。

60歳定年だとすると、
平均年収418.8万円 × 勤続年数38年 = 生涯年収1億5,914万円 
となりますね。

仕事で得られる収入はこれに退職金、定年後の継続雇用制度など+αもあると思います。

【平均値例】

地元の4年制大学を卒業し地元新潟の中小企業に就職。平均年収は418.8万円、生涯年収は1億5,914万円+α。

※参考資料
平成27年国勢調査就業状態等基本集計結果【平成29年7月11日公表】 – 新潟県ホームページ
グラフで見る! 新潟県の平均年収 (産業計の常雇フルタイム) 民間企業(従業者数10人以上)フルタイム労働者の平均年収 年ベース 【出所】厚生労働省 賃金構造基本統計を基にGD Freak推計

2.結婚【結婚は平均何歳?結婚式はする?結婚式費用は?】

さて、続いて結婚についてです。平成30年のデータで、男性の初婚年齢の全国平均が31.1歳に対して新潟県は30.9歳。女性は全国平均29.4歳に対して新潟県は29.2歳。結構高めな印象ですが、全国平均よりちょっと下回るか同じくらい。

結婚式に関してはどうでしょう?

まず、結婚式をするかしないか。
調べたところ、結婚式をしない人の割合が19.4%(2019年度)。ということは、する人の割合が80.6%くらいという結果に。しかし、このコロナウイルスの流行で、結婚式をしない割合ももっと増えていそうですね。

更に、結婚式の費用について。

参考資料によると結婚式にかかる費用の新潟県の平均値は332万円。全国平均が308.3万円ということで新潟県はお高めになっています。

【平均値例】

30歳に結婚。結婚式は実施し、結婚式費用は332万円かかる想定。

※参考資料
新潟県の平成30年人口動態統計(確定数)の概況を公表します – 新潟県ホームページ
結婚式費用に一番お金をかける地域はズバリどこ!? | 結婚ラジオ | 結婚スタイルマガジン

3.出産【出生率は?新潟は子育てしやすい街ってほんと?】

新潟市は保育施設、公園が多く、子どもにやさしい街と言われています。

参考資料では、「待機児童数0」「保育所数が政令指定都市第1位」「都市公園数政令指定都市第2位」など、数字上の根拠を基に子育てしやすい都市であると謳われています。

とはいえ、合計特殊出生率は令和元年度人口動態統計で新潟県は1.38(全国1.36)で全国順位35位と低めの結果に。子育てしやすい材料が揃っているとはいえ、子どもが多いという事ではないようです。

因みに、新潟県の第一子誕生時の親の年齢データですが、男性が32.2歳、女性が30.4歳となっています。(2016年統計)

出産に際しては、共働きだと奥さんは産休育休で収入が減ってしまいます。出産や育児にかかる費用も増えますから、収入面と貯蓄に関してよく考えておきたいところですね。

【平均値例】

新潟県の合計特殊出生率は1.38なので子どもは1人~2人。新潟市は待機児童0など、全国的にも子育てにやさしい街。

※参考資料
徹底検証!新潟市は本当に『子育てしやすい街』なのか!? – 新潟市 移住・定住 情報サイト HAPPYターン

4.マイホーム購入【持ち家率が高い?何歳で建てる?】

新潟は大体家持ちの印象。こちらの情報では新潟県は持ち家住宅率が75.6%全国5位の高い水準にあるようです。

では実際、「土地+注文住宅」でいくらかかるのか?新潟の平均値は3,668.8万円のよう。

また、新潟県におけるマイホーム購入時の世帯主の年齢は36.3歳、家族数は3.2人、世帯年収は604.4万円。平均年収が約400万円でしたから、世帯年収を見る限り共働きでないと子どもと家の両方は厳しいと判断している人が多いようですね。

ローン額は土地付き注文住宅の場合、新潟県の平均が3,077.3万円、自己資金が468.3万円、毎月の返済額が9.6万円。頭金を払う傾向があり、貯蓄もしておく必要があります。

【平均値例】

新潟県は持ち家住宅率が75.6%で全国5位。新潟の「土地+注文住宅」平均価格は2855.8万円。マイホーム購入のためのローン額は新潟県の平均が2855.8万円、自己資金が430万円、毎月の返済額が9.1万円。

※参考資料
都道府県別 持ち家率の高い県はどこ?【SUUMO住まいのお役立ち記事】
新潟県の注文住宅の費用相場が知りたい!予算や坪単価、年収は?

5.子どもの進学【大学進学率は?かかる費用は?】

次に、子どもの進学・進学費用についてです。

参考資料によると、中学校卒業後は99%が高校進学。高校は77%が公立、23%が私立です。高校卒業後は46.4%が大学進学、26.1%が専修学校(専門学校など)進学、19.5%が就職となっています。

大学進学について、進学した人全体における県内の大学進学率が37.9%、県外大学が62.1%です。県外進学が多い傾向。また、国公立進学の割合は32.8%、私立が67.2%となっています。

新潟は地方なので親元を離れて県外、特に関東方面の都会で一人暮らししたいという傾向があるのかなー、と。

そして大学の学費について。参考資料によると、1年間の国公立の学費平均は53.5万円、私立では104.2万円。1年間の一人暮らしにかかる費用は103.9万円となっています。4年間合計で832.5万円ですね。私立か公立で大きく学費が変わってしまうことが分かります。

やはり、子どもの学費は結構お金がかかりますね……。

【平均値例】

県外の私立大学でかかる費用として一人暮らし費用と学費で4年間合計約832.5万円。

※参考資料
平成30年度 学校基本調査結果 – 新潟県ホームページ
平成30年度 大学等進学状況調査 – 新潟県ホームページ大学生の一人暮らしにかかる費用と、生活上のメリット・デメリット│#タウンワークマガジン

6.退職~老後【退職金は平均いくら?】

最後に老後について。新潟県の従業員100人以上の企業の勤続年数30年での退職金平均は754.9万円だそうです。この退職金も考慮しつつ、老後のことも考えたいところ。

参考資料よりますと、60代世帯の平均貯蓄額平均値は1,653万円で中央値は650万円

老後資金は一人2,000万円なんて言われたこともありますが、最も多い貯蓄額は650万円付近で現実と理論上の理想はかけ離れていますね。

ただ、老後のためにも、しっかり貯金しておきたいところです。

【平均値例】

新潟県の従業員100人以上の企業の勤続年数30年での退職金平均は754.9万円。60代世帯の平均貯蓄額平均値は1,635万円で中央値は650万円。

※参考資料
平成18年度新潟県退職金制度実態調査結果 – 新潟県ホームページ
もうすぐ定年だけど、うちは大丈夫?60代世帯の貯蓄額はいくら? | LIMO | くらしとお金の経済メディア

統計を基に考えた「新潟県民の平均的な人生」はこちら!

「新潟県民の平均的な人生」を男性で考えた場合、年齢の時系列でみればこんな感じの年表になると思います。

※新潟生まれ新潟育ちの男性。新潟の小学校中学校高校を卒業後、大学に進学。

  • 23歳:大学を卒業して、新潟の中小企業に就職
  • 30歳:結婚
  • 32歳:第一子誕生
  • 35歳:一戸建てマイホーム購入
  • 50歳:子どもが県外の大学進学
  • 65歳:退職(リタイア)

私が思い描いた平均的な人生のイメージと似ています。波のない穏やかな人生が過ごせそう。病気にならないように健康に気を付けながら、計画的なお金の管理もしていきたいですね。

まとめ

完全に素人の私が新潟県民の平均的な人生設計について調べてみました。

新潟で生活していくということが統計を基にした平均値からなんとなくわかってきましたね。

これらのデータを参考にしつつ、自分が新潟でどんな人生を送っていきたいのか?考えるきっかけになればうれしいです。

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