皆さんこんにちは、初めまして!天邪鬼な甘辛レディーこと、セナポン新規ライターのヤスガヒラです。
何言ってるんだこのヒト…と思ったそこのアナタ。さては、まだ新規ライターについての記事を読んでいませんね?
読まなきゃ損損!新規ライターの魅力がギュッと詰まった紹介記事、ぜひチェケラしてってくれよな!!!
さて、前置きはこの辺にして、ここからが本題。ヤスガヒラの初記事、はっじまっるよーーー!!!
長年愛され続けている飲食店やお洒落な古着屋さんが並ぶ、上古町商店街。通称カミフル。
万代シテイとはまた違った風情のある街並みで、新潟の中でもホットなスポットであると言えます。
そんな多くの個性的なお店が並ぶ上古町商店街に昨年末、新しい顔が…!その名も「上古町の百年長屋SAN」。
一体どんな場所なのか?どんなお店が入っていて、どんなことが出来るのか?SANの由来とは何なのか?上古町の世界へようこそ。
って、そうじゃなくって!
SANが出来た経緯から今後の展望まで、副館長である金澤李花子さんにお話を伺ってきましたヨ〜!!
INDEX
「上古町の百年長屋SAN」ってどんなトコロ?
副館長 金澤さん紹介
金澤李花子 Rikako Kanazawa
1993年神奈川県鎌倉市生まれ。学生時代を新潟市の古町で過ごす。大学で上京し、卒業後は編集職や広告業を務める。東京と新潟の2拠点生活を始め、学生の頃にはあったマチのわくわくがないと感じ、「踊り場」という妄想図をフリーペーパーにして配り歩く。その後、そのフリーペーパーを見つけて賛同した「hickory03travelers」の代表である迫さんと共に、「上古町の百年長屋SAN」をスタート。
高校時代、放課後は上古町商店街に行くのが鉄板だったと語る金澤さん。大学で上京し、そのまま向こうで就職もしましたが、「いつか新潟に帰ってきたい」という思いはずっと持っていたそう。
ちなみにSANの館長は、「hickory03travelers」代表の迫一成さんが務めています。
SANってどんな場所?
上古町の百年長屋SANは、
築100年の古民家を再活用した
カミフルを体験するちいさな複合施設です。
上古町の百年長屋SAN HPより
SANとは、お花屋さんや喫茶、イベントスペースやミーティングルームなどが集結したイロイロ施設。
もともと「@foodelic(フーデリック)」という、まちの人に愛され続けたバー&レストランがあった場所を活用したそうで、中身は違くとも、老若男女に愛されるような居場所・ワクワクする空間を作りたかったと金澤さんは言います。
具体的な中身は、
- 花屋
- ポップアップ・ギャラリースペース
- 喫茶
- 新潟食材研究所
- ミーティングルーム
- 編集室
- デザイン事務所
- シルクスクリーンのプリントルーム
などなど。
す、すっげえ……!めちゃくちゃ色んな空間があるんだなあ!!
名前の由来は?
- 古町三番町
- 3つのステージ(1階、2階、奥庭)
- 三方良し
- 神社・寺の参道
- 参加する
- hickory03travelers
- 3つのキーワード(はじめる、つづける、であう)を大切に
- 太陽(SUN)のような存在
これらから由来し、響きも大切にしたそう。最初は「SUN」の予定だったが、紆余曲折あり、敢えて「SAN」という表記にしたんだとか。
どんなお店が入ってるの?
SANの概要や名前の由来について学んだところで、さっそく中身を紹介していくぅ!!!
1階:‘ENJOY’ floor
1階は、‘ENJOY’ floorという名前で、食や花、展示などを「楽しむ」ことができる空間。
アレンジを楽しめるフラワーショップ「Candy by Kandy」
まず最初にご紹介するのは、フラワーショップ「Candy by Kandy キャンディ バイ キャンディ」さん。ガラス張りで、入り口からもその華やかさを感じることができます。
もともと老舗デパートに入っていたお花屋さんで、上古町で独立して10年が経ち次の移転先を検討していたところ、迫館長が声をかけ、SANの一角に。
店主の江縫さんと相談しながら好きなアレンジを楽しめ、2階で定期的に教室も開催しているんだって。
浮き星が体験できるのはココだけ!「喫茶UKIHOSHI」
続いてご紹介するのは、浮き星専門店の「喫茶UKIHOSHI」さん。上古町の雑貨屋hickory03travelersでも販売されている新潟の銘菓「浮き星」を体験できる喫茶。全メニューに浮き星がついてきます。
浮き星って?
「浮き星」とは、金平糖に似ているが金平糖ではない、あられに砂糖蜜をかけたお湯に浮く伝統的なお菓子。もとは「ゆか里」という名前で親しまれていたが、時代とともに売り上げが低迷してしまい、後継者不足が問題に。
そこで迫館長が「浮き星」という名前とパッケージを考え、プロデュース。そのかわいらしい見た目と素朴で美味しい味から話題を呼び、今や全国各地で販売されるお菓子に。
浮き星が良いアクセントになった越の鶏こく旨カレー 浮き星はこのお猪口に入ってくるよ!キャワイイネ!
新潟食材をプロの手で美味しい形へ「新潟食材研究所 ティオペペ」
お次は、「新潟食材研究所 ティオペペ」さん。もともと欧風レストランとして営業していたが、コロナウイルスの影響や食の新たな可能性を見出すため、新潟食品研究所に転換。食を通して笑顔を作ることをテーマに、日々研究に励んでいるそう。
インターホンを押すと「ぺぺおじさん」が登場するらしいのですが、私はまだチキって押せていません。
皆が自由に自己表現できる場所に「文化商店 踊り場」
この記事でお伝えしたい内容の中でも、特に私ヤスガヒラが推したいのがココ「踊り場」。
SANのはじまりとも言える「踊り場」は、金澤さんの「新潟にこんなところがあったらいいな」という妄想から始まった空間。色々な人に関わってもらい、SANに、そして上古町に、新しい風を吹き込めるような場所を目指しているそう。
過去には、セナポンでも取材させていただいた「フレンチカレーとお菓子の店Pino」さんが、松浜にお店を出す前にこの「踊り場」で出店されていました。
現在は世の中の当たり前に「違和感」を問いかけることをコンセプトとして、「違和感」を抱く人に寄り添う雑誌を取り扱っています。
金澤さんが考える「踊り場」とは?
それはズバリ、自己表現のできる場所。
上古町で学生時代を過ごした金澤さんは、当時の商店街の方々の自己表現の豊かさに感心したそう。
その表現を「踊る場所」として捉えていたことから、この「踊り場」という名前が付けられたんだとか。
金澤さんの「踊り場」にかける思い
“世の中の光の当たっていない場所にスポットを当てること”が自分の仕事だと語る金澤さん。これまでは編集者として、ヒト・モノに紙やウェブメディアを通してスポットを当ててきたけど、今はこの「踊り場」で自分にしか当てられないようなスポットを当てるお手伝いがしたいと考えているそう。これからどうしていくか、どうしたらそのヒト・モノが「踊れるか」を一緒に考えたい、と語っていました。
自分の「やりたい」にチャレンジするには最適な場所!まさに誰かの「背中をポンっと押す」ことが出来るはず。セナポンライターのたいきくんがいつか開きたいと言ってた個展も、この「踊り場」ならきっと……!
「自分で作ったお菓子を販売してみたい」「自分の作品を展示してみたい」などの妄想を描いていても、いざ行動するのにはなかなか勇気のいること。この「踊り場」をステップにして、夢に向かって一歩踏み出せる人が増えたら良いな。
店舗名 | 文化商店 踊り場 |
公式SNS |
2階:‘IRO IRO’ floor
2階は‘IRO IRO’ floor。その名の通り、喫茶スペースやミーティングルームなどがあり「色々」なことができる空間。
ENJOY&STUDYエリア
1階の「喫茶UKIHOSHI」のイートインもできるほか、会議や勉強などでも利用可能。(フリーWi-Fiあり)
さすがは百年長屋というだけあって、とても落ち着くことのできる空間です。
CLASS&LEARNエリア
1階のフラワーショップ「Candy by Kandy」の教室を開催しているのも2階。フロア貸しやデスクワークにもご利用いただけます。
上古町編集室
面白そうなフリーペーパーがズラリ。新潟で行われているイベントはもちろん、東京で開催されているもののペーパーもたくさん並んでいました。もうね、全部行ってみたくなるほど魅力的なものばかりなんです。
また、先ほどご紹介した新潟銘菓「浮き星」の専門誌【浮き星本】も今年の3月に上古町編集室より発行されました。
- 浮き星と金平糖を比べてみた
- 浮き星職人さんのお話
- 浮き星ができるまで
- 浮き星を使ったレシピ紹介
などなど、浮き星の魅力がギュギュギュッと詰まった1冊です。付録でミニ袋(15g)の浮き星も付いてきますヨ!
hickory03travelers デザインルーム
hickory03travelersの原点である、Tシャツのシルクスクリーン印刷やデザインが出来る事務所もこのフロア内にあります。
奥庭+α
SANでは、今後建物の裏に「奥庭」というちょっとした公園のようなスペースを展開していく予定だそう。
「何もない空間こそ価値がある」という金澤さんの思いや、上古町には立ち止まれる公園がないことから、このスペースは敢えてあまり手を加えないことにしようと考えているんだとか。
何もないからこそ、使い方は人それぞれあって。「お客さん自身に自分なりの楽しみ方を見つけてみて欲しい」と語っていました。
今後の展望について
最後に、SANの今後の展望についても伺いました。
この言葉にもある「はじめる」は、場所があるからこそ出来ることだなと思っていて。さらに実際にSANをはじめてみたことで、たくさんの人と「であう」ことも出来ました。
だけど、一番難しいのは「つづける」こと。まずは開館して1周年である次の12月までの1年間、どう上古町商店街と混ざり合っていくのかを俯瞰して見られるようにしたいなと思っています。
そしていつか、SANを上古町商店街、さらには新潟にあってよかったと言ってもらえる存在にしたいです。だからこそ、SANに関わる全ての人が心地よいと思ってくれる居場所を作り続けて行きたいな。
「はじめる、つづける、であう」確かにどの要素も欠かせない大切なこと。私も今後何かしらの形で参画してみたいな。
まとめ
いかがでしたか?
「上古町の百年長屋SAN」には、無限の可能性が秘められています。
喫茶で食事をするもよし、2階で作業するもよし、さらには踊り場で自分のやりたいことにチャレンジしてみるもよし。
使い方はあなた次第!みんなは、SANを通してマチにどう「参(SAN)加」する??