【球界激震】『鬼滅の刃』の柱達で史上最強打線を組んでみた

【球界激震】『鬼滅の刃』の柱達で史上最強打線を組んでみた

2021/2/21
ヌマ
ヌマ

野球好きの男は暇つぶしに打線を組みがち

未曽有の危機に瀕した2020年の日本において、近年類を見ないほどの社会現象を巻き起こした少年漫画『鬼滅の刃』

みんな鬼滅は好きですか? 僕は大好きです。皆さんよりも大好きかも分かりません。何故なら僕は週刊少年ジャンプにて鬼滅の刃が連載開始したときから読み続けているファンだからです。いわゆる古参ファンです。

僕はこのことを人生における最大の誉れとし、子々孫々に語り継いでいく所存であります。墓石にも刻んでもらおう。

鬼滅の刃という作品の魅力は数多くありますが、1つはやはりキャラクターですよね。特に柱達。鬼殺隊の中においても図抜けた実力を持つ9人の隊士。彼らの存在が作品の人気を後押ししたことは疑う余地もありません。

ん? 9人の隊士……? 9人……9人……。

野球のチーム人数と同じやんけ!

1チーム9人ずつで構成された2チームが守備側と攻撃側に分かれ、守備側の投手が投げたボールを攻撃側の打者がバットで打ち、設置された4つのベース(塁)を反時計回りに進み、一周することで得点を得る。

野球 – Wikipedia

ああ、なんということでしょう。感動すら覚える奇跡の一致。単なる偶然と捉えて良いのでしょうか。僕はこのめぐり合わせに、何か宇宙的な神秘の力を感じます。

このミラクルをそのままにしておいて良いのでしょうか。良いわけがありませんね。僕にははっきりと聞こえていますよ神の啓示が。

打線を……打線を組むのです……さあ……。

というワケで考えてみました。鬼殺隊柱軍スターティングラインナップを。

オーダー発表します!

1番 右翼手 不死川実弥(風柱)

まず切り込み体調に据えたのは風柱の不死川選手。

打力、スピードともに申し分ない強打者であり、高い身体能力と高い状況判断能力を備えている。塁に出れば相手の隙を見て積極的に次の塁を狙う優れたランナーになれるだろう。

必要に応じて型破りな打法を取ることもあり、瞬間瞬間の生存能力はピカイチ。決して綺麗な形でなくても出塁し、憤死しそうなギリギリを潜り抜け、必ずや本塁生還を果たしてくれる。

醸し出す威圧感も先頭打者としてピッタリ。鬼殺隊軍でもトップクラスの強打者が、相手投手の出鼻をくじく。

2番 左翼手 時透無一郎(霞柱)

2番は若き天才、時透選手。バットを握って2ヶ月で1流選手の仲間入りを果たした驚異的な才能の持ち主だ。

才気溢れる彼はどんな役割でも高いレベルでこなす。冷徹ともいえるほど徹底して論理的な思考で、時には自分の身を犠牲にしてチームのためにランナーを進める。

しかしその心は誰よりも優しい。自分を生かすよりも味方を生かす時にこそ無限にも等しい力を発揮する時透選手こそ、2番打者に相応しいだろう。

空を見るのが好きそうなので、守備位置は外野に置いた。

3番 遊撃手 煉獄杏寿郎(炎柱)

皆大好き煉獄選手は実力的にも精神的にも鬼殺隊軍の支柱となるプレイヤーだ。

彼の魅力はその高い打力もさることながら、八両編成の列車全てを守りきるとも評される広大な守備範囲だ。グラウンドに飛んだ打球の殆どを処理し、致命的な失点はことごとく彼によって防がれる。

どんな時でも前を向き、明朗快活な彼の性格はチームにエネルギーをもたらしてくれる。初回の攻撃で彼が必ず登場することは、相手チームにとっても脅威であろう。

ファンからの人気も高く、彼による経済効果は300億円を超えるといわれる。興行としての面もあるプロ野球球団にとって、煉獄選手の存在はあらゆる意味で大きい。

味方の好プレーが出るたびにグラウンドに響く「うまい! うまい!」という声を、ファンは楽しみにしている。

4番 一塁手 悲鳴嶼行冥(岩柱)

鬼殺隊軍の最強打者は順当に4番に座る。

2mを超える恵まれた体躯。それに見合うパワーにスピードも兼ね備える悲鳴嶼選手は、その存在そのものが味方にとっての希望の象徴である。

最年長選手でもある彼は常に落ち着いてゲームの行方や味方を観察している。適切な声かけやタイムアウトを執り行う司令塔でもあり、単純な守備力以上の貢献度を見せる。

例え相手投手がどんな球を投げ込んで来ようとも、盲目であるが故に鍛えられた彼の”眼”がそれを捉え、打球をスタンドに叩き込む。

ちなみに応援歌は阿弥陀経だ。

5番 投 手 甘露寺蜜璃(恋柱)

クリーンナップの一角でもありチームのエースを担うのは恋柱の甘露寺選手だ。

可憐な容姿からは想像もできないようなパワーを誇る彼女は同時に女性としてのしなやかさも持ち合わせており、柔らかいフォームから繰り出される剛速球は相手打者の戦意を奪う。

煉獄、悲鳴嶼に続いてバッターボックスに入る彼女を見れば、相手投手が油断をすることは間違いない。そしてすぐにその思い込みが間違いであることを思い知るだろう。

感覚でプレイをしているところがあり、相手の術中にはまってしまうことも多々あるが、その度にチームメイトの伊黒選手がフォローをしている。

健啖家でもあり、球場で提供されるフードのほとんどは彼女が監修している。

6番 中堅手 伊黒小芭内(蛇柱)

伊黒選手をこの打順。このポジションに据えたのはひとえに甘露寺選手の存在がある。

守備では投手である甘露寺選手の真後ろに陣取り、打者としても彼女のすぐ後ろにつける。

もし前の打席で甘露寺選手が打ち取られていたのならば「よくも甘露寺を……」と凄まじいまでのパワーを発揮し、彼女が塁にいれば「君を絶対に死なせない必ず守る……」と、これまた凄まじい力を発揮してくれるだろう。

もちろん彼自身の実力もピカイチ。無駄のない動きで相手の隙をつく、非常にクレバーな選手である。

皮肉屋であるが誰よりも仲間想いな彼こそ、クリーンナップの次に立つ打者として相応しい。

7番 二塁手 胡蝶しのぶ(蟲柱)

胡蝶選手は小柄で非力ではあるものの、チームトップクラスのスピードを誇り、小技の上手い選手だ。

決して大きな打球を打つわけではないが、じわりじわりと毒のようにダメージを与える彼女の打撃が相手投手をむしばむ。

彼女の役割はいちプレイヤーに留まらず、怪我をした選手たちの救護や体調管理なども引き受けており、後進の育成も行っている。彼女無くして鬼殺隊の運営は成り立たない。

常に浮かべている柔和な笑みと「顔だけで飯食えそう」とまで評された美貌。そして相手に向ける殺気と辛辣な言葉に心を掴まれる男性ファンが後を絶たないという。

8番 三塁手 冨岡義勇(水柱)

寡黙な冨岡選手は、チームの中で目立つ存在ではないものの、堅実で高い実力を備えた選手だ。確かな修行の成果がうかがえる守備や打棒は流麗とまで称される。

反面コミュニケーション能力にやや難があり、言葉足らずが災いしてチームメイトともめ事を起こすことも多々ある。

特に不死川選手と伊黒選手との相性は最悪であり、そこを考慮し、二人とは打線も守備位置も距離を置いた。

実力は確かなので、仲間との協調性を大事にし、チームへの貢献度を高めてほしい。少なくともマウンドに選手が集まっている時は自分も行ったほうがいい。

9番 捕 手 宇髄天元(音柱)

扇の要とラストバッターを務めるのは音柱の宇随選手だ。

派手好きな宇随選手にこの役割を任せるのは意外かもしれないが、彼の神髄はそのスピードでも身体能力でもなく、冷静な分析力である。

強気でありながらも分析に基づく確かなリードで投手を引っ張り、簡潔かつ適切な指示を味方に飛ばす。恵まれた体格でクロスプレーにも強い。

ラストバッターに置いたのは、彼に相手投手を分析する時間を与えたかったからだ。「譜面が完成した! 打ちに行くぞオォォ!!」の啖呵が分析完了の合図。

相手投手の癖を読み出塁した後はそのスピードで暴れまわる。いわゆる「裏1番」としての役割も果たしてくれるだろう。

■まとめ オーダー組んだ感想

というワケで「鬼滅の刃の柱達で打線組んだった!」でした。野球も鬼滅も好きなので、結構真面目に考えてしまいましたわ。思ったより時間がかかった。

個人的なポイントは9番キャッチャー宇随さんですね。最初は1番でセンターに置こうと思っていたのですが、考えれば考えるほどキャッチャーは宇随さんしかいない! と思いましたし、譜面のことを考えても打席に立つのは後ろの方がいいだろうとの判断です。

あと、義勇さんの置き場所は非常に困りました。実力的には十分上位打線なのですが、不死川さんと伊黒さんと離さないといけなかったので……結局8番に。でも俺は好きやで。

ちなみに対戦相手の人食い鬼軍は、鬼舞辻監督が癇癪をおこして下位打線を解体してしまったため、人数不足で不戦敗になったとか。