
最近寒すぎません……?? 去年の冬服引っ張りだして着てるけど、なんかいまいちテンションあがらないんだよね~。(涙)

え、すごいわかる! ついつい毎年流行ってるプチプラの服とか買っちゃうけど、次の年になると全然ときめかなくなっちゃうんだよね~! しかもニット系って、肌触りがチクチクしたり、ほつれたり、毛玉できちゃったりで、すぐにダメになっちゃうことも多いし。

えひめちゃんとオハナちゃんさ、五泉ニット着たことある? あれ、一回着ると他のニット着れなくなるから逆に危険だけど、いいニットは何年経っても飽きがこなくて最高だよ。着心地も圧倒的によくて、形も綺麗。
たしか11月は「五泉ニットフェス」ってイベントもあるから、一気に色んな五泉ニットブランドが見れるし、産地価格でお得に買えるから超おすすめ。

五泉ニット……そういえば新潟きてから他の人にも「五泉ニットはいいよ~!」って言われました! そういうお気に入りニット、そろそろ欲しいなと思ってたんです!! これはこの秋冬我が家のクローゼットにお迎えして、さむ~い新潟の冬をご機嫌に過ごしたい!!
しかもしかも、11月19日(土)、11月20日(日)10:00~17:00には、工場見学、製品販売、クラフトマルシェ、その他企画などが楽しめる五泉ニットフェスが開催されるとか!
新潟が誇るニットの産地「五泉」のニットのことをさらに深く知れる他、産地価格で手に入るとっても貴重なイベントなので、ぜひ行く前に予習して、当日思う存分五泉ニットを楽しんじゃいましょう~!!
そもそも五泉ニットってなにがすごいの??

水に恵まれた新潟県五泉市は、婦人ニットの生産枚数と生産額で国内シェア日本一を誇ります。
そんな水の豊かさ故、元々はきめ細やかな織物を織る地として有名でしたが、着物から洋服へとファッションスタイルが変化するなかで、織物からニットへとシフトし、時代に合わせて変化してきました。
現在、ニットの国内生産は3%と言われ、97%以上が海外製品。そんな貴重な3%のなかでも、五泉ニットには、未来を担う若手後継者が多く存在し、編み地だけでなく、染色・刺繍・プレスといった二次加工技術が集積しており、地域内で染色から製品の完成まで一気通貫で可能なことなど、国内で五泉にしかないニットづくりのインフラが整っている数少ないニット産地です。

日本一ってすごい……! ニットの生産って、編むだけじゃなくて糸を染めたり、刺繍したり、寸法を調整したりとたくさんの工程があって。外部に委託するとどうしても間接コストなんかもかかってくるだろうから、五泉のニットはその分お値段以上の高品質を実現できるんだろうなあ。
そんな五泉ニットについてさらに知るべく、五泉ニット工業協同組合の事務所も併設している複合施設・交流スペース「LOOP&LOOP」さんにお邪魔してみることにしました!
LOOP&LOOPってどんな施設??

「LOOP&LOOP」は、五泉駅から徒歩約5分の場所に位置する1946年に設立された五泉ニット工業協同組合の事務所をリノベーションして2021年9月にできた「ニットと出会い、ニットでつながれる」複合施設です。五泉ニットのセレクトショップ・カフェ・イベントスペース・コワーキングスペースを併設しています。
施設の名前も、‟「Gosen Knit」との愛しい出会いやつくり手たちの思いがLOOPするような場になってほしい”という想いから公募で決まった名前なんだそうです。みんなでつくりあげていく過程も素敵ですよね。
ここからは順番に施設詳細をご紹介していきます!
【五泉ニットの各ブランドを一気に試着・購入できる】 ほしい、かわいい、みんなのショップ


まず店内がすごくお洒落。商品も、自分用にもプレゼント用にも欲しいアイテムが盛りだくさん! スタッフのお姉さんが、優しく五泉ニットのこだわりポイントを教えてくれて、初心者にもやさしい…!!
ついギフトとして贈りたくなっちゃうような靴下に、トートバックまで。色も大人かわいくてきゅんとしちゃいます。
ニットはブランドごとに得意な素材や組み合わせ、デザインがあるようで、実際に商品に触れられるので、「LOOP&LOOP」さんで自分好みの質感やデザインのブランドを見つけるのもおすすめ!

本当に懺悔したいんですけど、いいニットって、ちょっと価格帯からか年代層高めのデザインが多い印象を勝手に持っていて……。でも実際見てみたら、感性がくすぐられるデザインがたくさんあって、めちゃくちゃ迷っちゃいました! 若い人に向けたブランドに挑戦している工場も増えてきているみたいです!(最終的に一番先頭の黒いニットを我が家にお出迎えしました♪)
余談ですが、最後2つのニットで迷っていたワタシ。

着太りしたくはないけれど、あったかいニットが欲しいんです……!(阿賀町寒いんで!)
と店員さんに相談すると……

こちらはポリエステルの割合が少し高いので、ウール多めのこちらのニットのほうがデザインはすっきりしてますが、温かいと思います!
と親切に教えてくださり、無事決断。 こういう相談ができるのも嬉しいですね!(ちなみに購入後はヘビロテしてます)
今回実際にニットを選んでみて、「ニットの素材の特徴を知っていたらニット選びがもっともっと楽しくなりそうだな~」と感じたので、主なニット素材の特徴をおまけでまとめてみました! ぜひ参考にしてみてくださいね!
【おまけ】ニット素材別特徴まとめ
暖かさに優れたウールなどの「動物繊維」

- ウール:羊毛から作られる素材でニットの定番
メリット:吸湿性と撥水性に優れており、温かい。
デメリット:種類によってはチクチクするものもある。
- カシミヤ:カシミヤヤギの毛から作られる高級素材
メリット:繊維が細かいので肌触りが良く、光沢感がある。保湿性も高い。
デメリット:虫に弱く、デリケートなので丁寧なお手入れが必須。
- モヘア:アンゴラヤギの毛から作られる素材
メリット:毛足が長く、ふわっとした柔らかい質感。軽くて弾力性が優れている。
デメリット:毛が細いため、毛が抜け落ちやすい。
- アンゴラ:アンゴラウサギの毛を使用した素材
メリット:モヘア同様毛足が長く、柔らかい質感。シルクのようななめらかさが魅力。
デメリット:静電気が起こりやすいため毛玉の発生に注意が必要。
- シルク:蚕の繭糸から作られる高級素材
メリット:繊維がとても細かいためチクチクしにくく、吸湿性・通気性・保温性が高い。
デメリット:変色やシミが起こりやすいため、保管方法に気をつける必要あり。
肌触りの良いコットンなどの「植物繊維」

- 綿(コットン):綿花から作られる素材
メリット:肌触りが良い
デメリット:保湿性はあまりないため、春夏用のニットに多い
- リネン:フラックスという亜麻科植物の繊維からできる素材
メリット:吸水性や速乾性、通気性に優れていて丈夫なため、夏に多く用いられる
デメリット:縮みやすいので洗濯の際は注意が必要
自然由来の繊維にはない強みを持ったアクリルなどの「化学繊維」

- アクリル:アクリロニトリルという有機化合物を原料にした素材
メリット:ウールに似て保温性・耐久性に優れており肌触りが良い。
デメリット:吸水性はないため毛玉ができやすい。
- ポリエステル:ペットボトルの原料でもあるポリエチレンテレフタレートを原料にした素材
メリット:丈夫でシワになりにくい。
デメリット:綿に似た質感をしており、保温性はあまりない。静電気が発生しやすいため注意が必要。

ぜひニットの衣類表示を見ながら、お悩みにあうニットを選んでみてくださいね~!
【期間限定でチャレンジショップが出店】ほっと、ひといき、みんなのカフェ

大きい窓からたっぷりと太陽の光が差し込み、かわいらしい家具が特徴的なカフェ。2022年6月~、元々五泉で珈琲豆の焙煎や通販などを中心に行っていた「ensui」さんが、チャレンジショップとして営業をしています。

珈琲はもちろん、お茶にもこだわっているensuiさん。おすすめを聞いてさらに悩んでしまい、結局コルタカチャイミルクティーと佐渡タガヤス堂のドーナツを注文。準備段階から香ってくるあま~い香りが本当にしあわせでした。 テイクアウトもできるので、ドライブのお供にも◎!
【ワークショップや上映会など使い方無限大スペース】つどう、ひろがる、みんなの遊び場

階段をあがった2階には、広々としたイベントスペースもあります。
市外から訪れる学生の修学旅行先のひとつにも選ばれ、五泉ニットに使用した残り糸を用いてオリジナル小物づくりのワークショップを実施するなど、人と人とがニットでつながる場として利用されています。
【ここから新しい出会いが始まる予感】はたらく、まじわる、みんなのオフィス

椅子の背もたれには五泉ニットのカバーがつけられていたりと、ここにも五泉ニットに触れるポイントが!
隣には仕切りを使うと個室にできる和室空間もあり、ちょっとした打ち合わせなんかでも使えそうです。
この日もお仕事をしにきたという利用者さんがいらっしゃいました。

洗練されているけど、温かみもある空間で、ここなら集中してお仕事できそう!
魅力的なお店が盛りだくさんなLOOP&LOOP。ここまで読んでくれた人は、きっともう五泉ニットに触れたくてしょうがないはず! 実は、五泉ニットの各メーカーさんでも高橋ニットさんでも直営店を出されていたり、直近だとウメダニットさんが工場併設ショップ「The Knit Bar」を2022年10月22日(土)にオープンされました。
The Knit Bar店内 エントランス
バーで飲み語らうように、お客様との対話から生まれるアイディア・イノベーションのヒントをモノ作りに還元。The Knit Bar での「ニット体験」をきっかけに、ファッション産業を支える仲間を増やし、100 周年に向け進化し続けるための基地となることを目指します。
https://umeda-knit.com/news/the-knit-bar.html 「ウメダニット」公式ホームページ
確かな技術だけでなく、お客さんとのコミュニケーションから新しいモノ作りに取り組んでいこうという気概がとってもかっこいいですよね。
ニットのデザインはもちろん、店内もすごくお洒落。わからないことはウメダニットの社員さんが丁寧に対応してくださいます。ニットのケア用品なんかも置いてあるので、もっともっと五泉ニットに触れたい!大事に着たい!という方は、LOOP&LOOPを拠点に、五泉ニットの直営店巡りなんかをしてみても楽しそうですね!
五泉ニットの祭典「GOSEN KNIT FES(五泉ニットフェス)」が今年もやってくる
冒頭でもお知らせしましたが、最後にここまで読んでくれたみなさんは全員行ったほうがいいであろう神イベント「五泉ニットフェス2022」をご紹介!
五泉ニットフェスは、2022年11月19日(土)、20日(日)に開催される年に1度の五泉ニットのお祭り。五泉のまち全体が会場となり、各ニット工場で見学・体験・販売を行うオープンファクトリーや、公募により市内外から集まったニットフェスアンバサダーが企画するおもてなし企画、高校生による来場記念ノベルティや「五泉市の給食」をテーマにしたお弁当とおむすびの企画・販売、五泉のお店52店舗が参加するオープンストリート企画など、五泉市がまちをあげて「五泉ニット」を盛り上げます。
【1年に1度だけの体験】世界に誇る五泉ニットの工場見学 @各工場
五泉ニット生産の裏側を特別に見学することができるオープンファクトリー。以下の9社で開催予定です!
- 高橋ニット株式会社
- 株式会社ウメダニット
- 株式会社川島
- 株式会社サンクミル
- 塚野刺繡 株式会社
- 株式会社ナック
- 有限会社サイフク
- 株式会社横正機業場
- 有限会社カイヌマプレス
事前予約制になっているので、参加希望の方はこちらからご予約を忘れずに!

丁寧に作られている過程やこだわりポイント知っちゃうと、ますます自分が持っている五泉ニットに愛着わいちゃうよね。
【困ったときはここに駆け込むべし】ベースキャンプ(総合案内) @LOOP&LOOP
先ほどご紹介したLOOP&LOOPは、五泉ニットフェスの期間は、1Fは総合案内・セレクトショップ・「五泉市の給食」販売。2Fではクリスマスワークショップ(お菓子・コーヒー付き)を開催予定になっています。

どうまわったらいいのか迷ったときには、ここにきたら色々と案内してもらえそうで心強い~!
【五泉市内外から有志が集結】ニットフェスアンバサダーによるおもてなし企画
GOSEN KNIT CRAFT MARCHE @五泉市川内体育館(旧川内小学校)
公募によって集まったニットフェスアンバサダーによる企画の1つ目として、五泉ニット製品を作る過程で出た残糸などをリメイクして作られた作品の販売・シュシュとミサンガをつくるワークショップ(要予約)、飲食販売を実施。

色んな作家さんの作品が見れるのめちゃくちゃわくわくしますね~!自分用でもプレゼント用でもワークショップも楽しそう!
開催日時 | 2022年11月19日(土)12:00~19:30 2022年11月20日(日)10:00~15:00 |
【イベントコンシェルジュ&産直販売でお出迎え】あむあむステーション @五泉駅前
企画2つ目は「あむあむステーション」。市外、県外から来場する五泉初心者さん向けに、イベント情報・グルメ・ショッピング・交通・観光など五泉のことを何でも相談できるニットフェスコンシェルジュが駅構内でお出迎えしてくれるとのこと。なんと手厚い……(涙) 駅からイベント巡回バスも発着しているとのことで、五泉駅にさえつけば心強いですね!
また、五泉駅から徒歩1分のところにあるJA直売所では、五泉産の食材や雑貨の販売、五泉食材を使用した特別メニューや地酒のキッチンカー販売、ステージ企画なんかも予定しているそう!

結局、運営の方や地元の方などのローカル情報を頼りに楽しむのが個人的に一番おもしろくて好きなので、コンシェルジュさんいてくれるのはすごくありがたい……!
【来場記念ノベルティ制作&「五泉市の給食」弁当の販売】高校生プロジェクト @各工場・LOOP&LOOP
毎年恒例となっている地元高校生による来場記念のノベルティ。今年は「ニット職人カード」を企画・取材・制作。
オープンファクトリー参加工場をはじめニットフェス各所で手に入るとのこと!
そしてそして、もうひとつの企画として、「五泉市の給食」をテーマにしたお弁当とおむすびの企画・販売もあるそうです。

給食って、なんかいいよね。青森育ちだけど五泉市の給食とどんな違いがあるのかも気になる~!
販売日時 | 2022年11月19日(土)・20日(日) |
販売場所 | LOOP&LOOP1階 |
他にも、オープンストリート企画として、五泉市内の店舗52店舗が参加する「ぽっきりパスポート(ポキパス)」を持って、本町商店街や五泉市内を楽しくお得にまちあるきできる企画もあるんだとか! 五泉ニットはもちろん、五泉をまるごと楽しめる2日間になっていますので、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょう!
さいごに
五泉ニットへの親近感、以前よりわいてきましたか?
LOOP&LOOPのセレクトショップで五泉ニットを実際に選んでみて、「ニット選びの知識があると洋服選び楽しい~!」となり、実際に着てみても、「毛玉になりにくいし、着太りしなくて、軽いのに暖かくて、着心地も最高~!」と、“五泉ニット”のある暮らし、いい感じです。
みなさんもぜひ、さむ~い新潟の冬本番を迎える前に、Myお気に入りニット、見つけてみてくださいね!

後日五泉ニットフェスの体験レポも書く予定なので、そちらもお楽しみに♪
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