【オハナの映画紹介】ハッピーなだけじゃないオトナの恋愛映画5選!

【オハナの映画紹介】ハッピーなだけじゃないオトナの恋愛映画5選!

2021/1/18
はしやすめ

こんにちは。セナポンメンバーのオハナです。

私の一番の趣味といえば「映画鑑賞」
映画を観た本数で映画好き度が決まるわけではないですが、昨年度の年間鑑賞本数は、映画館で観たもの家で観たもの合わせて108本。(そして昨年度映画年間ベスト10を紹介している記事はこちら

毎日1本は映画を観たり、休日には映画館をハシゴしたりするようなコアな映画好きからしたら「ふーん…そんなもんか。」というような数ではあるかもしれませんが、一般的な人からみたら結構観ている方なのではないでしょうか。

楽しい気分の時はその気分をさらに上げてくれるような映画を、辛い気持ちの時にはその気持ちに寄り添ってくれる映画を、ここ数年私のそばにはいつも映画がありました。映画を観ていなかったら経験できなかったような感情もあったし、知らない出来事もたくさんありました。映画、大好き!

こんな感じで映画を愛し、映画に救われてきた私がよく好んで観るジャンルがいくつかあります。
その1つが「音楽映画」、2つ目が「考えさせる系の重苦しい映画」、そして3つ目が「ハッピーなだけじゃない恋愛映画」です。

「ハッピーなだけじゃない恋愛映画」…はたしてこの言葉が良いのかどうか、そしてこの言葉を聞いて「面白そうなジャンルだね!」と思ってくれる人が何人いるか分かりませんが、私は「愛」の幸せな部分だけでなく辛く苦しい部分も描いてくれる映画が大好きなんです。

大前提として、私は「愛」がテーマの物語が大好きで、(恋愛だけでなく家族愛、友愛、自己愛とかの愛もね)自分も何かを愛することが好きで、愛について考えることも好きです。
でも愛することって決して綺麗なことばかりではありませんよね。だからそのような部分も全部ひっくるめて描いてくれている映画があるとリアルだなあと思って共感できるし、それを含めて美しいなって思えるんです。

なんだかめちゃくちゃ恥ずかしい文章を書いてしまったような気がしますが、そんな私が超オススメする「ハッピーなだけじゃない恋愛映画」を5本紹介していきたいと思います。では、どうぞ!

ブルーバレンタイン

※画像はfilmarksより

あらすじ

仕事が芳しくないディーンと、長年の勉強の末に資格を取り、病院で忙しく働くシンディの夫婦は、娘のフランキーと3人暮らし。
2人はお互いに相手に不満を抱えていたが、それを口に出せば平和な日常が崩れてしまうことを恐れていた……。
夢や希望にあふれていた過去と現在を交錯させ、2人の愛の変遷を描くラブストーリー。

映画.comより 

今のところ私の生涯ベストムービーです。

あらすじにもあるように、この映画はこの2人の現在と過去が交互に描かれるストーリー構成。恋が生まれる過程と愛が冷めていく過程を同時に見せてくるので、見ててすごくつらいです。映画を観ている間ずっと「永遠の恋なんてないんだよ…」って耳元で囁かれている気分になって、リアルに落ち込みます。

過去を思い出して「う、うわあー!!」と頭を抱え込んじゃったり、「これって、男性(場合によっては女性)が悪いじゃん!?」と怒り出す人もいるかもしれません。ムナクソ映画とも言われています。

でもどうして私がこの映画を生涯ベストに選んでいるかというと…この映画、とにかく、とにかく描写がリアルなんです。初めて観たとき、こんなところまで描写するのか…って切なくて苦しくて共感して、そしてこの2人が愛しくて、涙が止まりませんでした。過去と現在の相手を見つめる視線や声色の違いとか、お互いに言ってしまう余計な一言とか、ケンカが始まる前の雰囲気とか、…男女の仲ってこうやって盛り上がっていって、こうやって冷めていくのかっていうのが、もうあり得ないほどリアルなんです。

そして私はこの映画の、過去の2人の描写が本当に本当に好きで。結果的に冷めていってしまう愛であったとしても、2人の中で「私にはこの人しかいないんだ」と思えるくらい愛し合った瞬間があったのであれば、それはもう本当に素晴らしいことなんじゃないかって思わせてくれたんです。2人が出した結論がどうであれ、その瞬間はかけがえのないもの。この映画を観て「結婚なんてするもんじゃないな」と感じる人も多いみたいですが、恋愛の良いところも切ないところも全て教えてくれる、とてもリアルで美しい映画だと思います。

でも一つ注意して!カップルで見たら気まずくなること間違いなしです。是非おひとりで、この映画の世界に浸っていただければと思います。

わたしはロランス

※画像はfilmarksより

あらすじ

23歳の気鋭カナダ人監督グザビエ・ドランが、女性になりたい男性とその恋人の10年にわたる愛を描いたラブストーリー。
モントリオールで暮らす国語教師ロランスは、恋人フレッドに「女になりたい」と告白する。そんなロランスを非難しながらも、彼の最大の理解者になることを決意するフレッドだったが……。

映画.comより 

トランスジェンダーの男性を主人公に、愛というものの難しさを描いたこの作品。「ある日突然夫が女性として生きると宣言した。妻はそれを受け入れられなかったが、夫は自分を貫き通すことを選んだ。」この映画をとても簡潔に説明すると、このような物語になるかもしれません。

でも、これは決してトランスジェンダーの物語ではない。人を愛するということと愛する人と共に生きるということは、必ずしも同義ではないということに気付かせてくれる「愛」についての物語です。うう、なんて切ないんだ…

人はそれぞれ受け入れられるものの範囲が決まってて、いくら愛がある2人でも、それをぴったり合わせるのはすごく難しいこと。
2人にとって譲れない部分が合わないからこそ一緒にはいられないんだけれど、ふとした表情、口から出る言葉、粒ぎだす文章から、「ああ、好きだなあ」と思ってしまう。一緒にいられないかなと願ってしまう。だからそれが出来ないと分かったとき、2人は何度も激しくぶつかり合ってしまうんですよね。そんな二人がとても切なく、美しく、愛しいのです。

そしてドラン監督がこの映画を撮ったのが、なんと23歳のとき。今現在の私と同い年…信じられません。
ドラン監督の作品はどれも素晴らしいのでぜひ他のものも観てみて下さい。私が一番好きなのは「トム・アット・ザ・ファーム」という作品。また機会があったら紹介します。

テイク・ディス・ワルツ

※画像はfilmarksより

あらすじ

結婚して5年がたつマーゴとルーは、まだ子どもはいないが仲睦まじく穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、マーゴは仕事で訪れた島で出会った情熱的な青年ダニエルにひかれるものを感じてしまう。さらに、ダニエルが偶然にも自分たちの家のすぐ向かいに住んでいることを知り、マーゴの心は揺れ動いていく。

映画.comより 

この映画も名作。一番最初に紹介した作品「ブルーバレンタイン」でも妻役を演じていたミシェル・ウィリアムズが主人公マーゴを演じています。(ミシェル・ウィリアムズが出ている映画は大体名作だね!)
優しくて、自分をとても愛してくれている夫との結婚生活、でもそんな毎日が時に退屈で、なんだか刺激が足りないと感じてしまうマーゴ。そんな彼女が足を踏み入れていってしまうのが不倫の世界。

不倫はだめだ。不倫はダメなことなんだけど…!この映画の「幸せなはずの結婚生活が、なんだか退屈に感じてしまう」っていう描写が本当に繊細に、丁寧に描かれているので、マーゴの気持ちにすごく共感できちゃうんですよね。だから全然彼女のこと責められないんです…

会話が少なくなっていくこととか、昔より情熱的になれないこととか、長く一緒にいればそんなこと当たり前。平凡な日常こそが幸せじゃないかと思っている夫に対して、非日常を求めるマーゴ。この2人の嚙み合わなさが、凄くリアルで苦しい。

最後、そんな夫の不器用な愛の伝え方が判明するあるシーンが最高に切なくて、最高に愛おしいです。夫と不倫相手にあっちこっちするマーゴの姿に好き嫌いが分かれる映画かもしれませんが、とても面白いです。ぜひ。

ビフォアサンライズ

※画像はfilmarksより

あらすじ

列車の中で出会ったアメリカ人青年ジェシーとフランス人女性セリーヌ。意気投合した彼らはウィーンで途中下車し、14時間だけという約束で一緒に過ごすことにするが……。
リチャード・リンクレイター監督が贈る、極上のラブ・ストーリー。ウィーンの街を歩きながら2人が交わす、時に他愛なく、時に哲学的な会話の数々が光る。

映画.comより

これはだいぶハッピー寄りな恋愛映画です!笑
たまたま列車で居合わせただけのお互いのことを全く知らない2人が出会い、恋に落ちるまでのたった1日のことを描いたこの作品。これ以上にロマンチックで、知的な恋愛映画を私は他に知りません!私の中でこんな恋してみたい№1の映画!

物語はほぼ2人の会話のみで進みます。ウィーンの街並みを一日中歩きながら、お互いの恋愛観や人生観、価値観について、ただずーっとお話しをするのです。恋人になってすぐか、恋人になるかならないかのところで、お互いの過去・現在、価値観などについて語り合い、「この人はどんな人なのかな?」「気が合う人かな?」とお互いを探り合う時間って本当に楽しくてロマンチックな時間ですよね。

でもただただ楽しくてロマンチックな映画で終わらない所がこの映画の良いところでもあります。この2人、翌日には離れ離れになることが決まってしまっているのです

お互いに別れることは避けられないと分かっているから、あまり深く入り込みすぎないようにしようとしているのに、話せば話すほど惹かれていってしまう2人の様子がたまらなくいじらしい。そして、話す内容はとても知的なのに、いざという雰囲気になると初々しいところも愛おしい。
恋の始まりの甘酸っぱい気持ちになりつつも、知的な会話でロマンチックな気分にもさせてくれる、大人の恋物語だと思います。

君の名前で僕を読んで

※画像はfilmarksより

あらすじ

1983年、夏。家族に連れられて北イタリアの避暑地にやって来た17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に泳いだり、自転車で街を散策したり、本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオはオリヴァーに特別な思いを抱くようになっていく。ふたりはやがて激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきて……。

映画.comより

2018年公開と新しめの映画ではありますが、こちらも超名作。映画好きさんの中で知らない人はいない大人気の若手俳優、ティモシー・シャラメの出世作(でいいのかな?)であるこの作品。シャラメが美しすぎる…!と公開当時かなり話題になりましたよね。そうなんです。この映画、とにかく画面に映るものすべてが美しすぎるんです。

緑が美しい北イタリアの自然風景、街並み、太陽の光、みずみずしい果物、シャラメの目の下に映る長い睫毛の影…まるで絵画のような、とてつもなく美しい画が画面に広がります。

しかし、これはただ美しいだけの映画ではない!すごく純粋で、無垢な恋愛映画なのです。エリオの初恋の物語なのです。じゃれあいから本気に変わる瞬間、徐々に熱っぽく変化していく視線、目いっぱいにためてから流す涙…人が人に惹かれていって、変化していく様子ってこんなにも美しくて、息が詰まるものなのかと、この映画が教えてくれました。
そしてなんといってもラストシーン。この父の言葉は額縁に入れて飾っておきたいくらいの素敵なメッセージ。
「お前が感じた喜びを、その痛みと共に葬ってはいけない」
失恋したことがある、全ての人に捧げたい言葉です。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
恋愛の楽しいところだけでなく辛く切ないところも教えてくれる、大切なメッセージがたっくさん詰まった大大大好きな映画たちです。

この記事をきっかけとして、今紹介した映画を観てくれた人がいたらとってもとっても嬉しいな~。色んな人たちの生き方や考え方に触れると、人生はもっと豊かになるはず。

それは映画でも、絵でも、音楽でも、小説でも、漫画でも、ドラマでも、なんでもいいと思うんですが、セナポンの記事内で私が紹介したことやモノが、誰かに届き、それがその人にとっての大切なものになれば、こんなに嬉しいことはないなと思います。
今回紹介した映画も、誰かの心に残るといいな~。

今日は終わりです!