ロックバンド「スピッツ」より、あなたの背中を押してくれる応援曲達を紹介したい。

ロックバンド「スピッツ」より、あなたの背中を押してくれる応援曲達を紹介したい。

2021/5/6

五月病を吹っ飛ばそう

ハァ……。フゥ……。うぅ~ん……。

ヌマ
ヌマ

あ~~~! 何にもする気にならない! やる気出ねえ! 不労所得で生きていきたい! 流れるプールで流れながら1日を過ごしたい!!

という気分になっている方、結構多いのではないでしょうか。それもそのはず、今は5月。あの恐るべき病、「五月病」が蔓延する時期になってきました。

新年度始まって早1ヶ月。胸いっぱいに詰まっていたはずの希望も素寒貧。このままじゃ、連休明けを生き延びることなんてできないょ。。。

そんな想いに押しつぶされ、膝を抱えているそこのあなた。

大丈夫、僕達がいるよ。僕達は「セナポン -背中をポンッと押すメディア-」だからね。うつむく君の背中を支え、押したくて仕方ないんだ。押させろ。

というわけで今回は個人的にそのミュージックを魂に刻んでいるロックバンド「スピッツ」より、あなたの背中を押してくれるような応援ソング、名付けて「セナポンソング」を紹介していきたいと思います。

きらめくセナポンソング

風向きはいきなり変わることもある『ルキンフォー』

まず紹介したいのはスピッツ32枚めのシングル『ルキンフォー』。英語に直せば「Looking for」で日本語に直すと「探している」という意味になりますね。なりますよね?

特にご紹介したいセナポイントはこちら。

ダメなことばかりで折れそうになるけれど

風向きはいきなり変わることもある ひとりで起き上がる

平たく言えば「止まない雨はない」的なフレーズではあるのですが、好きだなあと思うのはあくまでも「一人で起き上がる」と宣言しているところなんですよね。

誰かの助けなんて別にいらないし、そもそも都合よく助けが入るほどこの世界は甘くもない。今は逆風に耐えて、俺は俺ひとりの力で前に進んでみせる……!

という、気概というか反骨心というかが現れていて、凄くいいなあと思うわけです。

ルキンフォーどこまでもつづくデコボコの

道をずっと歩いて行こう

決して平坦ではない道を歩き続けること。それこそが俺の生きがいなのである。

少しずつ進む あくまでも『夢追い虫』

続きましては24枚目のシングル『夢追い虫』。疾走感というよりはずっしりとした重量感があるようなロックナンバーですね。カッコいい。

この曲は人間(僕と君)を虫に例えている曲となっています。なので、タイトルはそのまま「夢追い人」とも読めますね。

この曲のセナポイントはやっぱりこのフレーズかな。

ユメで見たあの場所に立つ日まで

僕らは少しずつ進む あくまでも

ユメで見たあの場所に立つ日まで

削れて減りながら進む あくまでも

サビを締めくくる「あくまでも」というこの5文字。これがすげー印象的なのよ。倒置法が痺れる~。

近道裏技時短テクなんてねーんだよと。一歩一歩地道に進んでいくしかねーんだよという心持ち

「命短きちっぽけな虫」ですが、焦ることなく泥臭く歩を進めていきましょう。夢に向かって!

続いていくなら起き上がり『紫の夜を越えて』

こちらは2021年5月時点での最新シングル『紫の夜を越えて』。カッコよさと切なさが見事にブレンドされた安定のスピッツロックです。

お気にのセナポイントはこちら。

溶けた望みとか敗けの記憶とか

傷は消せないが続いていくなら起き上がり

受けた傷は癒えないし痛みも消えない。それでも容赦なく世界は続いていくのだから、倒されても起き上がる。というか起き上がるしかない!

待っていたって状況は好転するわけでもないという状況は、『ルキンフォー』のそれよりもシビアですね。それだけにより強く感じられる気概に痺れます。

失敗や過去のトラウマを「切り替えろ」とはよく言われますが、そういった負の遺産もまるっと抱えたままやっていこうぜとスピッツは歌ってくれます。

そのあっさりとした優しさに僕のようなネガティブ思考の人間は救われるんだよね。ダメな部分を肯定……とまではいかないけど、そのままでいいじゃんと言ってくれるところにね。

今はまだ難しいけど『僕はきっと旅に出る』

さて、お次は『さらさら』との両A面シングルとして発表された『僕はきっと旅に出る』です。キラキラと輝くようなイントロの鍵盤の音が胸に染み渡るんだ。

この曲はここまでに紹介してきた曲とは少し変わって、背中をドンと押すというよりはそっと支えて受け止めてくれるような曲です。

僕はきっと旅に出る 今はまだ難しいけど

未知の歌や匂いや 不思議な景色探しに

ダメだ、立ち上がれない……という時にこの曲が刺さる。もう一歩も動けないくらいに疲弊した時、無理に引っ張るのではなくそっと隣に寄り添ってくれる優しさよ。泣けてくらあ。

休憩、充電、全然オッケー。ただ、目線だけちょっと上に向けておこうなと。そういうことですね。

いつかまた旅に出るんだという暖かい希望。胸の中にエネルギーの種を植えてくれて、そいつが芽吹く時まで一緒にいてくれるような、そんな素敵な曲ですね。

浮きまくる覚悟はできるか『みそか』

続いてはアルバム『スーベニア』収録の『みそか』。数あるスピッツ曲の中でも特にロック色の強い一曲です。ド直球のロックナンバー。

サビの歌詞が尖ってて熱くてたまらないんだ。

越えて越えて越えて行く 命が駆け出す

悩んで悩んではじまるよ 必ずここから

混ざって混ざって でかすぎる世界を塗りつぶせ

浮いて浮いて浮きまくる 覚悟はできるか

俺の道は俺だけのものだ! 周りの声なんてどうでもいいんだ! やってやるよおお!! という真っ直ぐでエネルギーに満ちた歌詞。

どれだけ周囲から浮いてしまったとしても、それでいいだろ? 覚悟できてんのか? という問いかけがアツいじゃないですか。できてるに決まってんだろとサムズアップで答えたくなります。

曲も疾走感に溢れていてテンションが上がる。今まさに走り出そうとしている人の背中をグイグイを押し、既に走っている人に対しては少し前を走って煽ってくれる。もはや相棒ですね。

未来へかすかに残る『けもの道』

ラストはアルバム『三日月ロック』より『けもの道』。こいつはライブを盛り上げる定番曲であり、内容はどストレートに応援ソングなロックナンバーです。

爽快なサビの歌詞がこちら。

あきらめないで それは未来へ

かすかに残るけもの道

すべての意味を作り始める

あまりに青い空の下

もう二度と君を離さない

もうダメだ手詰まりだおしまいだ……と、暗闇の中でしゃがみこみかけた人にむけ、「まだ進める。道には見えないかもしれないけれど、先に進む道はある。だから、あきらめないで!」と叫ぶ応援歌。

暗闇を無理やりにこじ開け、その隙間から細いけど眩しい光を照射してくれるような力強い曲です。

そうして引っ張り出した人を青空の下で強く抱きしめ、もう二度と離さないと言ってくれるのです。男やで。惚れるわ。

これはある程度スピッツを聞いてきた人向けの感想になるのですが、スピッツの曲でストレートにメッセージを伝えてくることって結構少なかったりするんですよね。分かるようで分からない歌詞というのがスピッツ曲の特徴だったりするので。

だからこそ、なんの装飾も無しに歌われる「あきらめないで」という強い励ましの言葉が胸に刺さるんですよね。ほんと。

あらゆる場面で勇気を与えてくれる珠玉の応援ソングです。

まとめ

以上、スピッツから6曲のセナピンソングを紹介させていただきました。

スピッツというバンドには詩的でふんわりとした歌詞を思い浮かべる人も多いかと思いますが、このようにダメになりそうな時にエネルギーをくれる曲もあるんですよ。

気持ちを切り替えたい、高めたい、勇気が欲しいという時に頼りたい曲が皆さんにも既にあると思います。

そのレパートリーの中にスピッツ曲達を加えていただけたら最高に嬉しいですね。

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