往復1時間は時間の無駄? 徒歩通勤のメリット・デメリットについて考えてみた

往復1時間は時間の無駄? 徒歩通勤のメリット・デメリットについて考えてみた

2021/5/20

歩こう歩こう私は元気

現代社会に生きる皆さん。最近、歩いていますか? 

新潟は特に車社会でもあるので、社会人となってからは中々歩いて移動するという機会が少なかったりします。歩かんよね、全然。

しかし、僕は歩きます。何故なら家と会社が近いから。

そう、何を隠そう僕は徒歩通勤です。といっても天気のいい日は自転車ですが、新潟は年の半分近くが悪天候なので、必然的に年の半分近くは徒歩になります。

家が近いと言ってもまあ2kmほどの距離はあります。通勤時間は片道30分弱ですね。

これを近いと見るか遠いと見るかは人それぞれですが、どちらかと言えば「結構遠くない?」と言われることが多いかなと思います。皆さん的にはどうです?

現在僕は片道30分弱、往復1時間弱という時間を通勤退勤にあてています。

時間がもったいなくない? 車の方がよくない? と言われることも多いですが、徒歩には徒歩のメリットってものがあるもんです。

というワケで今回は徒歩通学歴13年(小中大)+徒歩通勤歴3年の僕が、徒歩のメリットとデメリットについて考えてみました。

徒歩通勤のメリット

運動になる

最初に思いつくメリットとしては、やっぱり歩くことは運動になるということです。

ウォーキングウォーキング言うても、ただ歩くだけじゃん? などと思っていませんか? まあ僕も思っていたんですけどね。でもそれは大きな間違いだったんですよ。

実は僕、大学4年の夏休みに車を手に入れ、以降半年間は基本的に移動は車を使っていたんですね。すると面白いように太り続け、会社に入社する頃には人生最重を記録するまでに肥えていました。

2018年1月の僕(当時大学4年生) パンッパンである。

しかし、入社してから再開した通勤時退勤時の軽い運動……それが僕のたるんだボディを変えてくれたのです。

1年間、2㎞の道のりを踏破してきた僕は、体重を10㎏落とすことに成功しました。輪郭が目に見えて分かるくらいシャープになりましたね。

たかが片道2kmの道のり。それが往復で4km。年間休日数が有給含めて130日くらいだったとして、4㎞×235日=940㎞! 

一時話題になった「1新潟」という単位は約240㎞とのことですので、だいたい4新潟ほどの距離を歩いたことになります。そら痩せるわ!

「1新潟」とは
・山形県との境にある村上市と富山県境にある糸魚川市を直線で結び「1新潟」とするもの。
・直線距離にして242.8キロメートル

参考:「1新潟」でどこまで行ける? 新潟の「長さ」が一目で分かる画像がおもしろい -Jタウンネット

塵も積もればなんとやら。毎日数十分でしかない通勤時間も、年間に直せば莫大なものになります。歩かなかった者と歩いた者とでは雲泥の差が生まれる事でしょう。

気持ち早めのペースで歩いてみたり、腕をよく振ってみたりと、「運動する」ということを意識しながら歩いてみると、より効果が期待できると思いますよ。

思い切り音楽を聴ける

イヤホンを付けてガンガンに音楽を聴くことができるのは徒歩通勤ならでは。自転車では当然聞けませんし、車ではスピーカーから聞くしかありません。

言うてもまあ最近の車のスピーカーは中々性能が良いので、好きな音楽を流して口ずさみながらドライブなんてのもオツなもの。

ですが、時にはその曲の音の一粒一粒まで漏らさぬように曲をしゃぶりつくしたい気分になることもあるものです。

そんな時、徒歩通勤であれば堂々とイヤホンして音楽を聴けますよね。大好きな一曲とともにノリノリで通勤路を歩きましょう。

相棒のWALKMANとイヤホン。使い込まれている

僕のおススメは夜の退勤時ですね。イヤホンで曲を流しながら、その曲のMVに登場する人物になりきって街を歩くとテンションが上がります。

人に見られるとドン引きされてしまうので周りには十分気を配りましょう。

考え事をする時間ができる

古来より、様々な偉人は散歩をしながら思考を巡らせてきました。直近で言えば、かのスティーブ・ジョブズが散歩好きであったことは有名ですね。

考え事って、机に向かい合ってうんうん唸るより、トイレの中とかお風呂の中とか運転中とか、リラックスした半無意識状態で何か別のことをしている時にまとまったりするもんじゃないですか?

なので、徒歩通勤の時間って考え事にピッタリなんです。毎日通う道なのでほとんど無意識で帰り道を辿ることができますよね。

それでいて歩くという軽運動をしているわけなので、脳味噌に血液が巡り、パフォーマンスが上がるんですよね。

人間は歩くと心臓の鼓動が速くなり、座っている時よりも多くの血が体内を循環することになるので、血中の酸素が筋肉だけでなく体中のあらゆる器官に行き渡るようになり、脳にも酸素がたくさん供給されるようになります。

引用:なぜ歩きながらだと考えがうまくまとまるのか? – Gigazine

実際僕はセナポン記事のネタや内容を考えるときは、大抵歩いて会社に向かう途中だったりします。

徒歩通勤で身体と頭にエネルギーを送りつつ、今日の仕事のことや今後やるべきことなどを考える……。とても有意義な時間ではないですか。

仕事帰りにそのまま飲み屋に行ける

これはまさしく徒歩通勤でないとできないことではないでしょうか。

僕はお酒を飲めませんが、仮に飲めたとして「ッカァー! 今日は疲れたな! 酒だ酒酒! 酒飲み行くぞ!」という気分になったとき、最寄りの居酒屋にそのままフラっと入ることができちゃうのはいいですよね。

車だと、代行を頼むか、迎えに来てもらうか、はたまた一度帰って車を置いてくる……etc.様々なことをケアせねばならず、結局「別にいいか……めんどいし……」となってしまいがちですよね。

身一つであるが故のフットワークの軽さが何よりも魅力です。

渋滞の影響がない(通勤時間にブレが出ない)

最後、これが地味にありがたいと思っているのですが、徒歩通勤であれば通勤退勤にかかる時間はまずブレません。毎日毎日同じくらいの時間をかけて会社に向かう、そして家に帰ることができます。

なので夜の予定が立てやすいんです。お店の予約とか、宅配の受け取りとかがしやすい。再配達になって罪悪感を感じることも減ります。

車だとどうしても道の状態に影響されますから。工事や事故で通行止めなんかになっていたら大変です。それにそもそも通勤退勤時間は混みますしね。

ラッシュの時間と自己による通行止めなんかが重なると最悪です。いつ到着するのか皆目見当もつかないくらいの渋滞が広がることになり、ハンドルを握りながら途方に暮れることとなります。

しかし徒歩通勤であればそういったことがない。自宅~会社間が30分であれば、どんな日であっても30分です。

なので渋滞を見越して早めに家を出る……なんてのもいらなくなります。必要以上に早め行動を強いられる必要がなくなるのです。単純に予定時刻から通勤時間を引くだけで家を出る時間がわり出せます。

このポイントによって、徒歩通勤のデメリットである車よりも時間がかかるという点は解消されるのではないかと思います。

確かに徒歩だと時間がかかる。いやでも待ってくれよ。徒歩通勤ならば、無駄な予備時間が必要なくなるんだぜ? どっこいどっこいだろ?

徒歩通勤のデメリット

濡れる!

さて、ここまでは徒歩通勤のメリットを考察してきました。一見完璧にも見える徒歩通勤……そのデメリットを考えるならば、ひとえに悪天候に弱いという点につきます。

特に先ほど冒頭でも述べたように新潟は天気が悪い日がかなり多い地域です。台風でも来とんのかっていうくらいに雨風が吹き荒れる日がザラにあります。

そんな日に外を歩いて移動するとどうなるか……言うまでもありませんね。ビッショビショになります。

朝っぱらからビッショビショになって会社に行って、さあ1日お仕事頑張ろう! なんてテンションになるわけがありません。速攻で風呂に入ってスウェットに着替えて眠りたい気分になります。

自然のことですから、回避する術はありません。傘で守られる範囲には限界があります。特に足元なんてノーガードです。

ある程度は濡れるの前提でタオルや替えの靴下を持って行く。通勤はもう裸足にサンダルで、出社後に靴下と桑靴を履くなどの割り切りが必要です。僕も何度かビーチサンダルで出社したことがあります。

徒歩通勤で生きていこうと思うのなら、雨風雪への対策は必須ですね。

まとめ たまには歩こう現代人

さて、今回は徒歩通勤のメリットとデメリット(というか殆どメリット)について考察をしてみました。

最初にチラっと言いましたが、僕は徒歩通学・通勤歴が結構長いので、そもそも歩くことに慣れています。

大学生の時も実家から(僕は実家生。これ豆ね)大学まで35~40分くらいかけて歩いていましたし、暇で天気がいいなら1時間くらいの道のりは歩きます。

自分の好きな音楽を聴きながら、考え事に頭を巡らせてテクテク歩く。これが結構悪くないんです。時間の無駄じゃないんです。むしろ有効活用なんですよ。

最近歩いてないな~。たまには歩いてみよっかな! なんて思っていただけたら嬉しみが溢れますね。