好きなことを仕事にするって最強
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「夢を語れ新潟」店主 釘宮久雄さん
こんにちは、越後のラーメン狂いことヌマジリです。最後に米を食ったのは……いつだったかなァ……。
引き続き「夢を語れ新潟」の店主である釘宮久雄さんにお話を伺っていきたいと思いますよ。オハナからバトンタッチして後編は僕が書きます。こらそこ、露骨に肩を落とさない。
釘宮久雄 Hisao Kugimiya
1995年大分県生まれ。
宮崎の大学に進学後、そのまま宮崎の老舗焼酎蔵に就職。
2019年6月に夢を語れ創業者の西岡さんに出会い、“Yume wo Katare“を出店するために老舗焼酎蔵を退職。”Yume wo Katare Bappu“で約1年の修行期間を経て、”夢を語れ新潟”を出店するために2020年6月新潟に移住する。
そしてついに2021年3月、”夢を語れ新潟”をオープン。
実際に食べてみた感想とインタビュー前編は下記より!
試行錯誤の日々も「超楽しい!」
Twitterとか見てると、スープとか麺とかを日々少しずつ調整しながらラーメンを作られているようですが、最終的な完成形……みたいなものってあったりするんですか?
ないですね!
(笑)
こういうのを作ろう!
っていうのはあんまり無くて、こうやったら美味しいかな?
とかを考えながら毎日やってます。
それも自分の舌で確かめながら……って感じですよね?
そうですね。ちゃんとできるかな? とか。
自分が美味しいって思えるラーメンじゃないと自信もって出せないので。
なので昼と夜は大体毎日ラーメン食べてますね。
気になってたんですけど、仕込みにかかる時間とか、1日のスケジュールとかってどんな感じなんですか?
仕込みは毎朝7時くらいからで、11時半開店。昼の営業が終わったら一旦中休みとって、また17時くらいから夜の準備って感じですね。
片づけとかしてると、終わりはなんだかんだで23時くらいですね~。
うわー! じゃあやっぱり休みはほとんどないって感じですか?
そうですね。休憩中も色々とやることがあったりするので……。
やば……! 超ハード……!
でも超楽しいっすよ!
朝から晩までラーメン漬け。日々試行錯誤のハードな毎日。僕らからすればハイパーストイックな日々も「超楽しい!」と即答する釘宮さん。
それもやはり、学生時代のインターンで得た「自分の好きなことを仕事にした方がいい。仕事は時間をかければかけるほど成長するものだし、好きなことだったら時間をかけるのも苦じゃない。」という信条があってのこと。
その生き様に、いちラーメン好きとして脱帽の思いです。
あと、個人的に超楽しみなんですけど、今「汁なし」の試作されてますよね。他にも何か考えてるものとかあるんですか?
あー、つけ麺したいなって思ってますね。他の店舗がやってて。
つけ麺! いいな!
あとは……冷やし中華とか。やってみたいですね~。
高校生が来てくれるとワクワクして盛っちゃう
お客さんはやっぱり大学生が多いですか?
多いですね。
大学生だったら、すごい通う人多そうですよね~。
僕も現役生の時にこの店があったら死ぬほど通ってました。
そんな感じで、学生時代の思い出の場の一つになってくれれば嬉しいですね!
女性のお客さんも来てくれたら嬉しいですか?
それはもちろん! やっぱり少ないので……。
割合としては大体9割くらいは男性ですね。
よし、じゃあ私の記事の力で、ユメカタ女子を増やします!
それこそ今日もインスタに「お客さん男性ばっかりですけど女性が行っても大丈夫なんですか?」ってDMが来てて。あ、そんなに来にくくなってんだ! ってなりましたね。
まあそうですよね~……。
私も「二郎系」って聞くとやっぱりちょっと怖いですね。コールとか、いつなんて答えればいいんだろうとか。食べきれるのかとか。
でもなんかユメカタの雰囲気はアットホームですよね。お客さんともよく会話されたりしてて。
それは結構意識してますね。
そうですよね! 全然いけるじゃんって思いました私も。
やっぱり「二郎系」と聞くとやや近寄りがたい雰囲気が出ているのは事実。特に女性だと入店へのハードルは中々高め……。
ですが、興味があるならばぜひ勇気をもって飛び込んでみてほしいと思います。一口食べれば、多くの人が並んでまで食べたいと思う理由が分かるはず……!
気になる人はオハナのユメカタ食レポ記事を読んでみてください。彼女も決して大食いというわけではなく、むしろ1800円くらいのオーガニックランチ食ってそう系女子なので、きっと参考になるはずです。
他のお客さんの目が気になる……という女性もいるかもしれませんが、余程目立つ人でなければ他の人のことなんて気にしないので大丈夫です!
仮に気になったとしても、一人でドカ盛り食べに来てる女性ってめちゃくちゃカッコいいと思いますね。僕は。
お客さんは大学生が多いというお話でしたが、そういえばこの前来たとき高校生も並んでるの見ました。
あー、高校生が来てくれると嬉しいですね!
高校生にとっての850円って高いじゃないですか。でもそのお金を持って、友達と来てくれて……っていう姿を見ると、やっぱりワクワクしますね。
ちょっと多めに盛っちゃおう、みたいな。
あるかもしれないですね(笑)。
野菜マシマシ免許制度について
盛りでいうと、ここの野菜マシマシって本当に量多いですよね。他の二郎系と比較しても特に多いと思います。
そうですね、僕のは多いかもしれないです。なので結構食べきれずに残してしまうお客さんもいて。それで野菜マシマシ免許制を導入しようと思ったんですけど。
そう、その野菜マシマシ免許制!
個人的にめちゃめちゃ気になってました!
考えたのは、初回は会計時に+100円払って、チャレンジという形で野菜マシマシを食べてもらいます。
それで男性なら20分以内、女性30分以内に完食できたら免許プレゼント。
次回以降は普通に野菜マシマシ注文可能って感じですね。
なるほど。じゃあ今度沼尻さんも。
はい。しっかり正規の手続きで免許貰いにきます。
でも……あれ以上野菜盛るのは勘弁してください!
いやー、僕のことだから多分また増えるんですよね(笑)
何度も食べてるから、いいやって(笑)
サービス精神ですね!
そうですね。
そもそもこういうコールって、学生さんにお腹一杯食べてもらいたいっていう想いから始まったことみたいなので。デカいことはいいことだ、みたいな。
お腹いっぱいに美味しいものを食べる! それって人間にとって至上の幸福ですよね。食欲は3大欲求のうちの1つですから。
でも大事なのは自分に食べられる範囲でお腹一杯食べるってこと。それが食材や作ってくれる人に対しての礼儀ってもんですよね。お残しは許しまへんで。
とりあえず、宣言通りマシマシ免許は今度しっかり取りにいってきます。目に見える形で「ユメカタのマシマシを食える証」が手に入るのは嬉しいですね。履歴書に書きます!
マシマシ食べると整いますよね
じゃあ、マシマシの野菜とかを盛ってるときって、もうテンション上がってる感じですか?
上がってますね~。僕はあの時間凄い好きなんです。
必死に食べてくれる姿を見たくて。
なんというかもう、「挑戦」って感じですね。
そうなんですよね! 食べきると「あっ、俺やったな!」って感じで。
私も生で食べてる人を見て、だんだんとその楽しさが分かるようになってきました。あ~これは達成感あるよな~って思いました!
量的には普通の人の胃であればキャパオーバーなんですけど、その苦しさがイイ、みたいな。
マラソンを完走したような感じですよね。
食べ終わったあとに最後流し込む水が美味いんですよ!
分かります分かります。めっちゃ水美味いですよね!
あと外出て吸う空気も気持ちいい。
なんか……整いますよね(笑)
サウナみたいな感じ。
野菜マシは……2倍?
の、つもりです。
で、マシマシが4倍?
の、つもりです。多分……。
でも僕もどんくらい盛ってるか分かんないですね(笑)
なんか、食べるたび段々増えていってるような気がするんですよね~。
何回も食べに来てくれる人ってやっぱり分かるんで。そういう人に対しては段々多くなっていっちゃいますね。
やっぱり何回も大盛り食べてる人は覚えちゃうんですね。それもコミュニケーションですね。マシマシを介したコミュニケーション(笑)
です(笑)
マシマシ頼む人って、やっぱり自分の胃袋にそれなりの自信がありますから。「盛ってくるなら絶対食ったろう!」っていう気持ちになるんですよね。
注文するたびに増えていく野菜の量も、「お前ならこのくらいイケるだろ?」という釘宮さんからのメッセージだと思えば胸が熱くなりますな。
野菜の山に必死に食らいついて麺を引っ張り出し、大ぶりの肉に食らいつく……。もうこれは単なる食事に収まりません。戦いです。
その戦いに打ち勝ち、喉に流し込む水の美味さ。「グッジョブです!」の声を背に店を出る気持ちよさ。それが味わいたいから、並んででもこのラーメンを食べに行きたいのです。
まとめ
というわけで今回は、行列の絶えないラーメン屋「夢を語れ新潟」の店主である釘宮久雄さんにお話を伺いました。
僕個人として、釘宮さんが即答した「超楽しいです」という言葉が凄い印象に残りました。好きなことを仕事にしている人ってなんであんなに輝いて見えるのでしょうか。
店内の壁に書かれた夢の数々を見ていると、「自分がここに何か書くとしたらなんだろなあ……」とついつい考えさせられてしまいます。
このお店でお腹いっぱいにラーメンを詰め込み、自分の未来に思いを馳せる時間。それはかけがえのない思い出となって残ることと思います。
「皆がいつでも帰ってこられる場所にしたい」という釘宮さん。
ここで語った夢が叶ったと報告しにきても良いですし、「こんなこと書いたなあ」なんて感傷に浸りつつ笑い飛ばすのもまた素敵な時間です。
その時はまたこのパワフルなラーメンを「あ~これこれ! この味だよ!」としみじみしながらズルズルすすりましょう。
夢を語れ新潟は胃袋にもハートにもエネルギーを注入してくれる素敵なお店です。
インタビュー後、セナポンも店内の壁に夢を書かせていただきました。釘宮さんとラーメンの絵の右隣という特等席です。みんな、見に来てくれ……!
お忙しい中、貴重なお時間をいただきまして本当にありがとうございました! これからも美味しいラーメンを楽しみにしています!
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