貧血持ちだった私が同じく貧血持ちの人と貧血を持たない人に伝えたいこと【予防・対策・対処法】

貧血持ちだった私が同じく貧血持ちの人と貧血を持たない人に伝えたいこと【予防・対策・対処法】

2021/8/12

仕事中や、ふとした瞬間、さまざまな場面で「あ、まずい…」と目の前が暗くなった経験はありませんか?そう、貧血です。貧血に悩む人は多く、女性では10人に1人(月経のある女性に絞ると5人に1人)と言われています。(2015年 厚生労働省)

今回は貧血の人には何か役に立つ情報を、そして貧血でない人こそ知ってほしい情報をまとめました。

そもそも貧血とは?なぜ貧血が起きるのか?

そもそも貧血とは、「血液の量が少ない」のではなく、「赤血球の量と質が低下」することによって「酸素不足」の状態になり、不調が体に現れるというものです。

鉄欠乏性貧血や悪性貧血など様々ありますが、最も多いのは鉄欠乏性貧血。「貧血には鉄分が必要」と言われるのも、赤血球や酸素を体中に運ぶヘモグロビンを構成するのに鉄分が必要となるからです。

月経のある女性や、成長期の子どもは特に鉄分を必要とするため、貧血になりやすいと言われています。

貧血の主な症状とは?「疲れやすい」は「体力不足」ではない!

貧血の主な症状は以下の通りです。

  • 動悸
  • 息切れ
  • 疲れやすい
  • 顔色が悪い
  • 頭が重たい
  • 立ちくらみ
  • めまい
  • ふらつき
  • 頭痛
  • 胸の痛み

これだけ症状があって人数が多くても、他の体調不良やただの疲れと見極めることが難しいのが「貧血」の厄介な点だと私は思います。立っていられなくなるほどの症状が出てしまえば、明らかに貧血だなとわかるのですが、「息切れ」や「疲れやすい」、「立ちくらみ」の症状はなかなか周囲にわかってもらえないことが多いです。

この時に言われるのが、

ジョーカ

体力不足なんじゃないの?

という言葉。当然、体力不足ではないので鍛えたところで貧血は改善せず、「自分はみんなより体力不足なんだ」という負う必要のない負い目を感じてしまうことがあるんです。

また、鉄分が少ないことが原因である「鉄欠乏性貧血」は、就寝時に足の不快感を感じる「むずむずレッグ症候群」や無性に氷が食べたくなる「氷食症」になる場合もあります。

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貧血を予防するには?

1番の改善は食事

再三再四言われていることですが、やはり食事は一番即効性のある対策です。レバーや肉、ホウレン草などの鉄分が多い食材を摂るだけでなく、3食しっかりと食べることが大切です。

鉄サプリを飲む

食事で取り入れるのが難しい場合、ダイレクトにサプリメントで取り入れるのも効果的です。鉄サプリはドラッグストアで購入することができるうえ、学生さんのお小遣いでも何とか購入できる値段です。

私は小・中学生のころ、食事にプラスしてサプリメントを飲んでいました。効果は覿面。オススメです!

睡眠をたくさんとる

私自身、すごく気を付けていたのが睡眠。睡眠不足は鉄分の吸収を妨げます。食事やサプリに加えて、大事な日の前日や体力を使う予定がある前日にはたくさん寝るようにしてください。

無理せず休む

貧血は絶対に恥ずかしい事ではありません。仕事中や、学校の集会の途中でも、まずいと思ったら座った方がいいです。無理をすると意識を失って逆に迷惑と心配をかけたり、怪我をしてしまうことがあります。(私は顎から倒れて歯が欠けました。舌を噛んでいたらと思うと…)

あらかじめ貧血があるということを伝えておくのも、勇気が必要ですが大切なことです。

炎天下や気温の高い場所では注意

成長期の小・中学生の子供に多いのが、運動会の練習や集会での貧血。暑さに加えて、ずっと立っている状態は貧血や熱中症が起きやすいので注意が必要です。

もし周囲で貧血の人がいたら?気が付いてほしいサインと知ってほしい事

ここからは貧血ではない人に読んでほしい内容です。たかが貧血といえど、場合によっては重症化したり、倒れた際に2次災害のように怪我などしてしまう可能性もあります。

少しでも対処法などの知識があれば、そういったことを防げるかもしれません。

「あくび」は貧血のサイン

貧血を起こしているとき、あくびが出るときが多いです。これは酸素を取り入れようとする反応であり、決してん眠かったり集中していない訳ではありません。

特に学生やアルバイトは勘違いされてしまう場合が多いです。学校の先生や、職場の上司、雇用主の方は、子どもやバイトがしきりにあくびをしていた際は注意してあげてください。

もし貧血の人がいた場合の対処法

重症・軽傷に関わらず、貧血を起こした人がいた際は以下の対処をして下さい。

  • 必ず寝かせる
  • 足を高くする
  • 冷たい水か、スポーツドリンクなど水分を取らせる
  • 意識がない場合は揺すらず声をかけ、目覚めたときに痛む場所がないか尋ねる

座らせるだけでは、その後ますます気分が悪くなってしまう場合がありますので、必ず寝かせてあげる用意してください。

また意識を失ったとき、感覚的に一番初めに戻ってくるのは聴覚なんですよね。倒れた場合は頭を打っている場合があるので、起こさず揺すらず、声をかけて下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。もう一度伝えたいことをまとめると、

貧血持ちの人へ

  • 鉄分と睡眠を採る。
  • 倒れる前に座る、休む。

貧血持ちではない人へ

  • あくびをしている人には注意。
  • 必ず寝かせて、足を高くする。

となります。貧血持ちだからと言って、普段から体調が悪いわけではないため軽く見られがちな貧血ですが、付き合っていくにはあまり好ましいパートナーではないです。また血液検査などで十分な数値があっても、場合によっては貧血を起こしてしまい(隠れ貧血)、周囲の目を気にしたり、軽視して失敗をした人は多いのではないかと思います。

私自身、普段は全く健康体で血液検査も問題ないため、病院へ行くこともなかったですが、24歳になった今でもたまに貧血を起こしてしまうことがあります。

それが勤務中などであった場合、ものすごく申し訳なく思うことが多いです。また、貧血であることによって活躍の場が減るのでは…と不安になることも多いんですよね。

適切な生活を送り、適切な処置をすれば厄介ではないこと。貧血だからと言って、体力不足や普段から体が弱いわけではないこと。広く周知されればと思います。