皆さん、「I’ll(アイル)」というメディアをご存じですか?
「新潟県の学生の背中をポンッと押す」ことをコンセプトとし、新潟県内の大学生をターゲットにしたこのメディアですが、「背中をポンっと押す」というところがセナポンと通ずるものがある……!と以前から注目して見ておりました。
そんなアイルさんとTwitterでコミュニケーションを取るなかで、「ぜひコラボしましょう!」という嬉しいお誘いをいただき、両方のメディアで記事を書くことに。
セナポンでは今回、アイル編集長の渡邊朝映さんこと“ともつん”へのインタビュー記事を執筆。アイルにかける思いや、立ち上げのきっかけ、 ともつんの過去などについて詳しくお話をお聞きしていきたいと思います。
渡邊朝映 Tomoe Watanabe
2000年宮城県仙台市生まれ。現在新潟県立大学に通う、現役大学4年生。 I’ll(アイル)の立ち上げメンバーであり、代表(編集長)を務める。 「明日の新潟を1ミリ面白く」するを目標に様々なプロジェクトを展開する学生・社会人団体「アット新潟」にも所属。新潟発のベンチャー企業であるエスイノベーション株式会社や株式会社DERTAなどでもインターンとして活動するなど、精力的に活動を行う。趣味はカフェ巡りで、最近はスコーンにハマり中。愛称はともつん。Twitter→@cheer_ful_72
それではさっそく、はじまりま~す!
INDEX
来るつもりじゃなかった新潟に来て覆った「地方=衰退」のイメージ
ともつんって出身は宮城県だよね?新潟に来たきっかけってなんだったの?
大学進学のためですね。ただ、実は新潟県立大学は第一志望ではなくて……。本当は東京にある英語系の大学に行きたかったんです。とにかく東京に行けば楽しい大学生活を送れるんじゃないかって思って、漠然と目指してました。でも色んな大学に落ち続けて(笑)
ええっ!意外!じゃあ新潟に来たのは結構不本意だったんだね。
はい、英語を学べる学科で唯一受かったのが新潟県立大学で、ここに来るしかなかったという感じです。「新潟」という土地に関しては、申し訳ないけど不本意でした。
新潟には、来たいと思って来たわけではなかったというともつん。新潟の魅力的な人・物事を発信している今の彼女の姿からは意外に感じられます。そこから「新潟でメディアをやる」に至るまでには、どのようなプロセスがあったのでしょうか。
実は私も元県立大生なので分かるんですが、県立大ってそこまでサークルとか、団体の活動が活発な大学ではないよね?ただ普通に学生生活を過ごしていたら、ともつんのように「新潟を盛り上げる」活動をするってことにならないと思うんだけど……。どんな経緯で今の活動をするようになったのか、すごく興味あります!
そうですね、県立大にある「SALC」ってご存じですか?メンターと呼ばれる英語の堪能な職員が常駐している、語学が勉強できるスペースなんですが。
うん、わかる!私も1年の最初の方は通わされたなあ~。子ども学科だったので、英語に全く興味なく、すぐ通うのやめちゃったけど(笑)
そうだったんですね!(笑)
でも私は英語を勉強したくて大学に入ったので、SALCによく通っていたんです。その中で、ある先輩と仲良くなって。その方が地方の情報格差を課題に持ってさまざまなイベントを開いている方だったんですね。そこからイベントに呼んでもらったりするようになって、新潟のために何かしている若い方がたくさんいるってことに気づき始めました。それが1年生の6月ごろからかな。
その経験を通して、私の中にあった「地方=衰退」っていうマイナスなイメージがどんどん覆っていきました。地方の魅力を発信したり、盛り上げるための活動をしている人たちをみて、素直に「かっこいい」と思ったんです。
新潟で活躍する魅力的な人との出会いから、自身の持つ地方へイメージが変わっていったというともつん。やっぱり人の心を動かすのは「人」だと実感し、自分が出会った素晴らしい人達を知ってもらいたいと思うようになったといいます。
「きっかけは新潟県(ここ)に、あなたから始まる」 I’ll(アイル) の立ち上げ
そこからアイルを立ち上げるまでには、どのようなストーリーがあったのかな?
いろいろ活動を進めていく中で、私自身も2年生になるちょっと前ごろから新潟ベース(現・アット新潟)という団体に所属することになったんです。その中で、メンバーである社会人の方に「何をやりたい?」と言われたときに、「新潟県立大学の魅力的な部分や、すてきな人を多くの人に発信したいです」と答えました。そこから「じゃあWEBメディア作ろっか!」とご提案いただいた形です。
へ~!学生さんたちがやりたいことを実現させてくれるなんて良い団体だね。
はい、本当にそうだと思います!
そこから当時県立大の2年生だった私と新潟大の3年生だったはっちゃんが中心となってサイトのコンセプトなどを決め、新潟ベースのメンバーにサイト等を作っていただきました。
このようにして、現在「きっかけは新潟県(ここ)に、あなたから始まる」をコンセプトとし、新潟県の学生の背中をポンッと押すことを目指して活動しているメディア「I’ll(アイル)」がつくられたといいます。
I’ll(アイル)では、主に
- 1人の学生にフォーカスして、日々を過ごす中で感じる楽しさ、持っているこだわり、今までの経験かなどを聞いた「学生インタビュー」
- 新潟の学生に「新潟の可能性を気付いて欲しい!」という思いから、活き活きと働く新潟の社会人を取材した「社会人インタビュー」
- クスッと笑える新潟のあるあるや知っておきたい便利な情報、県内のおすすめスポット・グルメなど各巡のテーマに沿って、アット新潟の学生メンバーが執筆したエッセイ「交換日記」
この3つのカテゴリーで記事を執筆されています。
現在は学生12名とサイトの技術的な支援をいただいているアット新潟の社会人メンバーが1名、計13名で運営を行っています。
記事は月に2本くらい投稿していますよ。
ちなみに、インタビューしたい学生・社会人などはメンバー自身で選んで、自ら取材に行くんだって。
また、アイルのメンバー内で週に1度45分ほどミーティングを行って、企画のブレストや、アイスブレイクを行ったり、最近あったことなどを共有しているそう。そこから新たな企画が生まれる場合もあるみたいです。
大学も、学部学科も違う学生たちが情報交換できる機会や、気になる学生・社会人にインタビューができる機会って普通に学生生活を送るうえではそうそうないですよね。いろいろな人と関わって、自分の興味を広げたい人には、アイルの活動は非常に有意義だろうなと感じます。
I’llに熱中することで、人から「からっぽだ」と思われる恐怖がなくなった
続いて、アイルを立ち上げてからのことを聞いていきたいんだけど、ともつんの中でなにか変化とか……「やってて良かったなあ」と思うことはあった?
そうですね、アイルの活動を通していろいろな学生・大人と繋がれたり、編集長という立場の難しさを実感できたり、街頭インタビューなどをして度胸がついたりと、良いことはたくさんあったんですが、一番は「自分に自信が持てたこと」です!
私、他の人より秀でた才能もなければ、熱中できる趣味もなかったので、人に「アツく語れること」を持っていないっていうのがすごくコンプレックスで。誰かと話してて、「この人つまんないな」「なんか軸がなくてからっぽじゃん」って思われることが怖くて、人との関わりにも消極的だったんです。だから、昔は本当に自分に自信がなくて。
そんなこと誰も思わないよー!(笑)
でも、そう思ってしまう気持ち、私もめっちゃ分かる……。私も基本的には自信ないマンなので。
そうですよね!(笑)
でもアイルを立ち上げて、編集長って肩書がついてから、「自分が動かないとみんなも動けない」状態になった。それが私をすごく成長させてくれたんです。みんなに求められているから私も頑張れたし、初めて「熱中できるもの」ができました。
「ともつんといえばアイル」っていうイメージが作れたこと、私もアツく語ることができたことは、自分に自信をつけてくれたと思っています。
「アイルを通して日々変化・成長している自分を実感できることが、とても楽しい」と語るともつん。アイルというメディアで「新潟の学生の背中をポンっと押せる」ような記事を書くというミッションを見つけられたこと、そして、そのミッション達成を求め、一緒に動いてくれる仲間がいるということが、彼女の成長に繋がっているんですね。
私自身もセナポンでリーダーをやらせていただき、皆を導く立場になってから自分がすごく成長している実感があるので、この思いにはとてつもなく共感です!
大学生という時間を最大限に活かし、「挑戦したい」と思う学生を増やしたい
では最後に、アイルの読者の方へ。どんな方にアイルの記事を届けたいですか?
一歩踏み出したくても踏み出せない学生さんや、新潟県ってつまらないなあと思ってる人、ですかね!
学生・社会人インタビューからは、新潟には生き生きと活動している人がたくさんいると気づけます。地方でもこんなに輝けるんだということを多くの方に知ってほしいです。
また、記事を読んでみると一見キラキラしている人も、みんな失敗したり、不安な気持ちを抱えていたということが分かります。でもそんな気持ちを抱えながらも一歩踏み出したから、明るい未来が待っているんですよね。そのことを理解し、「挑戦してみようかな」と思ってくれる人が1人でも増えたら私は嬉しいです!
新潟に来ることをあまり好意的に思っていなかったともつんが、新潟を好きになったきっかけは、「一緒にいて楽しい友達や尊敬できる先輩と出会えたこと」だったそう。たくさんの人と出会い、つながり、対話をすることで、自分の進むべき道が見えてきたり、新たなアイデアが生まれたりしますよね。
コロナ禍により、オフラインでの集まりが制限される時代。人と出会う機会も以前よりはずっと減少していて、大学生は特にその機会を奪われている気がします。だからこそ、インタビュー記事という形でたくさんの方との“出会い”を提供することは、学生たちの明るい未来に繋がることだと強く感じました。
一歩を踏み出すことがすべてではないし、好きなようにふらふらしたり、時には立ち止まって人生についてじっくり考えることも大切だと思います。
でも、「踏み出したい」と思う学生さんの気持ちは尊重し、応援してあげたい!
大学生という時間を最大限に活かそうと動き出す学生が増え、その結果、新潟県が学生にとって挑戦しやすい・ワクワクする場所になるといいなあ、アイルがそのお手伝いをできたらいいなあと私は思っています!
まとめ
という訳で今回は、新潟県の学生の背中をポンッと押すメディア「I’ll(アイル)」 の編集長ともつんこと渡邊朝映さんにお話を伺いました。
学生ながらはきはきとした受け答えで非常にびっくりしたのですが、それに加えて話す内容もとてもしっかりしている……!セナポンのリーダーをしている私にとっても共感の嵐なお話がたくさん出てきて、大学生のときにすでにこの経験をされているともつんの未来、明るすぎるだろ!これからもどんどん成長していってほしい……!と勝手に親心のようなものが芽生えました(笑)
こんなすてきな思いのもと活動をしているアイルって本当に素晴らしいなと思いつつ、更に大好きなメディアになりました。これからもセナポンはアイルを全力応援です!
ということでともつん、お忙しい中お話を聞かせて下さり誠にありがとうございました~!
この記事を読んで、「アイルのメンバーとして活動したい!」と思った学生さんは、ぜひこちらのページからご応募ください。
お問い合わせ
メディア名 | 新潟県の学生の背中をポンッと押すメディア「I’ll(アイル)」 |
メディアURL | https://airuniigata.com/ |
SNS等 | Twitter Instagram |
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